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米ハロウィーン菓子の販売が低迷、チョコ高騰と生活費の増加で消費者に節約志向

背景には、食品や住宅費、燃料費など幅広い支出の増加がある。
2026年10月22日/米メリーランド州の食料品店(AP通信)

米国でハロウィーン向け菓子の販売が伸び悩んでいる。生活費の上昇に加え、チョコレート価格の高騰が家計を圧迫し、消費者が季節商品の購入を控えているためだ。

市場調査会社ニールセンIQによると、10月17日までの1カ月間の菓子販売額は前年同期比で6.7%減少した。9月中旬にも前年同期比11.7%の落ち込みを記録し、過去2年間に見られたハロウィーン商戦前の売り上げ増加が失われた。

背景には、食品や住宅費、燃料費など幅広い支出の増加がある。米国のレギュラーガソリン価格は10月23日時点で1ガロン当たり平均4.29ドル(1ドル=160円で、1リットル当たり約181.33円)となり、前年から約40%上昇した。ニールセンIQは、消費者は燃料や住居、衣料品、食料品への支出が増えた結果、菓子を購入する余裕を失いつつあると指摘する。

菓子価格の上昇も深刻だ。統計によると、キャンディーとガムの価格は5年間で44%上昇した。同じ期間に家庭で消費する食品全体の価格が22.5%上昇したのと比べても、値上がりが際立つ。ディスカウントスーパーのアルディでは今週、菓子大手マースのチョコレート菓子135個入り詰め合わせが19.87ドルで販売されていた。5年前には、ほぼ同じ価格で250個入りの商品を購入できたという。

主な要因はカカオ価格の変動だ。西アフリカの悪天候などを背景に、国際カカオ価格は2025年1月に1トン当たり1万710ドルの過去最高値を記録した。その後は下落し、2026年3月には3241ドルまで低下したが、春以降再び上昇に転じた。イラン戦争によるアフリカの肥料供給への影響や、エルニーニョ現象に伴う高温・乾燥も、今後の生産を圧迫する要因として懸念されている。

消費者の節約志向は、チョコレート以外の菓子にも及ぶ。グミや棒付きキャンディーなど、非チョコレート菓子の平均価格は10月17日までの9週間で1ポンド当たり6.08ドルと、前年より約3%安かった。それでも販売増加にはつながっていない。購入量を減らし、大容量商品から小袋商品へ切り替える動きも見られる。

一方、調査会社サーカナは、消費者が買い物の回数を増やし、必要な商品を使う直前に購入する傾向を指摘する。ハロウィーン直前に購入が集中する可能性もある。全米菓子協会(NCA)も商戦のピークはこれからだとして、消費者の関心は依然高いとの見方を示した。

最終的な販売動向は物価高による節約意識と、季節行事を楽しもうとする需要のせめぎ合いに左右されそうだ。

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