◎軍政は今年2月に宣言期間を半年延長し、2023年8月に総選挙を実施すると示唆していた。
2022年3月27日/ミャンマー、首都ネピドー、国軍記念日の軍事パレード、フライン司令官(Aung Shine Oo/AP通信)

ミャンマー軍政が非常事態宣言の期間を半年間延長した。国営メディアが7月31日に報じた。

ミャンマー国営放送(MRTV)によると、フライン(Min Aung Hlaing)司令官は安全保障会議の中で非常事態宣言の再延長を決めたという。期間は8月1日から半年間。

フライン氏率いる反乱軍は2年前の2月1日にアウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)氏ら文民指導者を逮捕し、軍事政権を発足。非常事態宣言を発令した。

軍政は今年2月に宣言期間を半年延長し、2023年8月に総選挙を実施すると示唆していた。しかし、今回の延期で選挙の実施時期は再び不透明となった。

軍政はスーチー氏の政党が2020年11月に実施された前回総選挙で不正を働いたと主張。クーデターを正当化したが、選挙を監視する団体は「大きな不正の証拠は見つからなかった」と反論している。

人権団体・政治犯支援協会(AAPP)によると、クーデター以降の取り締まりや戦闘で死亡した民間人は4000人近くにのぼり、数十万人が今も避難生活を余儀なくされているという。

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