◎軍政のヘリは民主派勢力のロケットランチャーを受け、墜落した。
2021年9月18日/ミャンマー、西部チン州、炎上する民家(ロイター通信)

ミャンマーの民主派勢力が北部カチン州で軍政のヘリコプターを撃墜した。現地メディアが3日に報じた。

それによると、カチン独立軍は3日正午頃、この地域で活動し、前哨基地に戻ろうとした軍政のヘリを撃墜したという。

ラカイン族の武装集団「アラカン軍」やチン州の反体制派「チン民族戦線(CNF)」などからなる民主派勢力は昨年10月、シャン州の軍政拠点に対する協調攻撃を開始した。

この民主派勢力はシャン州北部の国境検問所を占領するなど、広範な勝利を主張している。戦闘開始直後、軍政は3つの町を失ったことを認め、反撃を開始した。

カチン州でも広い範囲で戦闘が続いているとみられるが、戦況はほとんど明らかになっていない。

軍政はカチン独立軍の主張に関する声明を出していない。

AP通信はこの地域で活動する人権団体の話しとして、「軍政のヘリは民主派勢力のロケットランチャーを受け、墜落した」と伝えている。

地元の独立系メディアもヘリがジャングルに墜落したという目撃談を報じている。

フェイスブックで共有された動画には炎と黒煙を上げながら高度を下げる飛行体が映っていた。

それによると、軍政のヘリは第2の都市マンダレーの北東約390キロに位置する集落の前哨基地に近くに墜落したとみられる。死傷者の数は不明。

軍政は空域を支配しており、民主派勢力の拠点を執拗に空爆し、戦闘員だけでなく民間人も殺害している。

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