◎逮捕されたのは52歳のスイス人男性とミャンマー人13人。このスイス人男性は仏教を侮辱する映画を制作したとされる。
2021年4月24日/ミャンマー、最大都市ヤンゴンの抗議活動(AP通信)

軍事政権下にあるミャンマーで仏教を侮辱したとされるスイス人らが逮捕された。ミャンマー国営放送(MRTV)が19日に報じた。

それによると、逮捕されたのは52歳のスイス人男性とミャンマー人13人。このスイス人男性は仏教を侮辱する映画を制作したとされる。

ミャンマーで仏教を侮辱する行為は処罰の対象となる。同国の人口の約90%が仏教徒である。

報道によると、この男性は75分の映画「Don't Expect Anything」の脚本、撮影、編集を手がけたという。

映画の予告編は先月ソーシャルメディアで拡散し、ミャンマーの仏教徒から非難を浴びていた。

MRTVは記事の中で、「映画の主役は仏教徒だが、彼らは不適切な振る舞いをし、身振り手振りや会話を通じて仏教の尊厳や道徳を貶めた」と書いている。

逮捕された14人が拘束されている場所は明らかになっていない。

軍政下のミャンマーで外国人が逮捕されることは珍しくない。

2015年3月、2人のミャンマー人とともに逮捕されたニュージーランド国籍の男はDJスタイルのヘッドホンをつけたサイケデリックな仏陀を描いたとして、禁固2年半の有罪判決を受けた。

2016年10月にはオランダ人旅行者が、第2の都市マンダレーで深夜の説教を放送する拡声器のプラグを抜き、仏教徒を侮辱したとして、重労働を伴う禁固3カ月間を言い渡された。

同年、スペイン人旅行者は足に仏陀のタトゥーを入れていたとして、強制送還された。

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