◎インターネットの通信状況を監視するネットブロックインターネットによると、ミャンマー全土で通信が遮断され、持続性は通常の16%まで低下したという。
2021年2月6日 ロイター通信/ミャンマー、ヤンゴン

2月6日、ミャンマーの軍事政権は軍事クーデターに反対する何千人もの市民がソーシャルメディアで抗議集会の決行を呼びかけたため、インターネットを遮断した。

インターネットの通信状況を監視するネットブロックインターネットによると、ミャンマー全土で通信が遮断され、持続性は通常の16%まで低下したという。

ミャンマー最大の都市ヤンゴンに集まった数千人の抗議者は、民主政権の復活と軍事独裁政権の撤退を訴えた。

一方、抗議活動が行われることを把握していた警察は、市内中心部の主要道路を封鎖した。

現地メディアの報道によると、軍がツイッターとインスタグラムへのアクセスをブロックした数時間後にインターネットが遮断されたという。なお、フェイスブックは1日前にブロックされた。

多くのユーザーは仮想プライベートネットワーク(VPN)を使ってソーシャルメディアにアクセスし抗議集会の決行や参加を呼びかけていたが、インターネットが遮断されたことで抗議者たちは連絡手段を断たれた。

ロイター通信によると、市民社会組織はインターネットプロバイダーとモバイルネットワークに対して、軍の遮断命令に異議を唱えるよう促したという。

人権団体アムネスティ・インターナショナルは遮断を「無謀で凶悪な措置」と非難し、市民を人権侵害の危機にさらす可能性があると警告した。

軍はコメントを発表していない。

2021年2月6日 EPA通信/ミャンマー、ヤンゴン

6日午前、抗議者たちは民主的な選挙で選出されたアウンサンスーチー氏と国民民主連盟(NLD)の高官の釈放を求めた。

警察は有刺鉄線で主要道路を封鎖し、放水車も設置したが、市民は平和的な抗議を維持し、封鎖されたラインを越えようとする者はいなかったという。

集会に参加したある女性は現地メディアの取材に対し、「私たちは不当な権力の掌握を受け入れません。軍事独裁政権のせいで、私たちの生活は破壊されました。今行動しなければ、次の世代も同じ運命をたどることになります」と述べた。

ミャンマー第二の都市マンダレーでも大規模な抗議活動が行われた。

軍当局およびミン・アウン・フライン司令官は首都ネピドーを占拠しており、軍事クーデター以来、公の場に姿を見せていない。

スーチー氏の弁護士は声明で、「国家顧問は自宅軟禁下に置かれているが健康状態は良い」と述べた。なお、警察の文書によると、スーチー氏は自宅に通信機器(トランシーバー)を違法に輸入した罪で告発されたという。

多くの市民はフェイスブックを通して軍事クーデターが進行していることを知った。しかし、政権奪取から3日後、軍はフェイスブックをブロックした。

主要ソーシャルメディアを失った何万ものユーザーがツイッターとインスタグラムに移行してミャンマーの現状を世界に発信した。しかし、これらも現地時間5日の22時までにブロックされた。

ツイッターの広報担当者は「公の会話と人々の声を聞く権利を損なう」と述べた。

インスタグラムを所有するフェイスブックも当局に接続を回復するよう求めている。

Myanmar anti-junta protests spread, Twitter and Instagram blocked

Myanmar coup: Thousands march in Yangon against military coup as junta shuts down internet

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