◎ミン・アウン・フライン司令官率いる国軍は今年2月にアウンサンスーチー氏を含む民主的な選挙で選出された政府高官を拘束し、軍事政権を発足させた。
2021年9月7日/ミャンマーの国民統一政府がフェイスブックに投稿した声明のスクリーンショット(National Unity Government/Facebook/AP通信)

ミャンマーの独立系メディアによると、中部マグウェ地方で国軍とレジスタンスの戦闘が発生し、地域内の民間人少なくとも20人が死亡したという。

マグウェの北西部で発生した戦闘は9月9日に始まったと伝えられている。この2日前、軍事政権に対抗するために創設された国民統一政府は声明で、全国的な蜂起を呼びかけていた。

AP通信の取材に応じた住民によると、国軍の兵士100人以上は4台の軍用車で分かれてマグウェに入り、地域内の村を5つ占領したという。

住民は、「レジスタンスは威嚇射撃を行ったが軍の侵攻を止めることはできず、占領完了後も戦闘はしばらく続いた」と述べた。

ミン・アウン・フライン司令官率いる国軍は今年2月にアウンサンスーチー氏を含む民主的な選挙で選出された政府高官を拘束し、軍事政権を発足させた。

最大都市ヤンゴンなどで活動している民主主義勢力は平和的なデモを続けているが、一部の組織は国軍の虐殺に対抗するために武器を取った。

7日に国民統一政府が発表した「人民自衛戦争」への呼びかけはソーシャルメディアで熱狂的な反応を呼んだが、武装したレジスタンスがどの程度参戦するかは不明。

一部の独立系メディアは、「レジスタンスは通信網への攻撃を続けている」と報じたが、規模や攻撃に関与した組織もしくは個人は明らかにされていない。

マグウェのある村人は独立系メディアに、「レジスタンスの戦闘員少なくとも11人が殺された」と語った。ソーシャルメディアには戦闘員と思われる遺体の画像が複数共有されている。

村人は、「レジスタンスは猟銃や手作りの銃しか持っておらず、敵の攻撃に圧倒されている」と語った。「殺された戦闘員のうち5人は学生、1人は中学校の教師でした...」

国軍の兵士は近代兵器と防具を装備し、空爆や迫撃砲の支援を受けることもできる。

一部の独立系メディアは民間人20人以上が殺害されたと報じている。なお、この中にレジスタンスの戦闘員が含まれているかどうかは分からない。

国内の死亡者と逮捕者を追跡している政治囚支援協会(AAPP)によると、2月1日の軍事クーデター以来、国軍は民間人と活動家を少なくとも1,058人殺害したという。(9月10日時点)

しかし、政府は今週、衝突で死亡した民間人のうち933人は反政府勢力に責任があると主張した。

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