インド試験漏洩問題、教育相が辞任、ゴキブリ人民党が勝利宣言、抗議デモ終了
一連の抗議活動は、約200万人が受験した国家試験で問題用紙の流出が発覚したことをきっかけに始まった。
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インドのモディ政権は25日、全国で若者主導の抗議運動が激化したことを受け、プラダン(Dharmendra Pradhan)教育相が責任を取って辞任したと発表した。政府は試験制度改革や抗議参加者への訴追取り下げなど、デモ隊が掲げてきた要求を受け入れる方針も示し、抗議運動の指導者らは「勝利」を宣言して数週間に及んだ抗議活動の終結を表明した。
一連の抗議活動は、約200万人が受験した国家試験で問題用紙の流出が発覚したことをきっかけに始まった。若者の間では試験制度の信頼性への不満に加え、就職難や汚職、政府への不信感が重なり、運動は全国に拡大した。若者主導の風刺政治団体「ゴキブリ人民党(CJP)」が運動を主導し、首都ニューデリーでは数千人規模のデモも行われた。
今週にはデモ隊が国会議事堂に向けて行進し、警察が催涙ガスを使用して排除に当たるなど緊張が高まった。政府はCJP指導者との協議を重ねた末、教育相の辞任に加え、試験制度の抜本的な見直し、抗議参加者に対する法的措置の撤回、試験問題流出を巡る事件で自殺した学生遺族への補償などを約束した。これを受け、CJPは政府との合意成立を発表し、支持者に対して平和的な撤退を呼びかけた。
教育相の辞任は、2024年に発足した第3次モディ政権にとって最大級の政治的打撃とみられている。モディ政権下で閣僚が不祥事などを受けて辞任する例は極めて少なく、今回の対応は政権が世論の圧力に譲歩した異例のケースとなった。
抗議終結を受け、当局は治安上の理由から一時停止していたインターネット通信や地下鉄の運行を再開した。ニューデリーの集会場所では若者らが歓声を上げ、「民主主義の勝利だ」と成果を祝った。
一方で、今回の運動は単なる試験不正への抗議にとどまらず、若年層の雇用不安や機会格差、政治への不満が噴出した象徴的な出来事との見方も広がる。今後は政府が約束した制度改革を着実に実施できるかが焦点となるほか、若年有権者の支持動向にも影響を与える可能性がある。
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