◎ロヒンギャ難民528人は北西部ペナン島にある一時収容所のドアとフェンスを破壊し、脱走した。
2022年4月20日/マレーシア、北西部ペナンの高速道路、ロヒンギャ難民と警察当局(Malaysia Royal Police/AP通信)

マレーシアの入国管理局は20日、国内の収容所からロヒンギャ難民500人以上が脱走し、高速道路を横断しようとした6人が車にひかれて死亡したと明らかにした。

入国管理局によると、ロヒンギャ難民528人は北西部ペナン島にある一時収容所のドアとフェンスを破壊し、脱走したという。

政府は周辺地域に警察や移民局の職員を配備し、362人を逮捕した。

移民局の報道官は地元メディアの取材に対し、「残りの脱走者の捜索を続けている」と説明したが、脱走の経緯や収容所の管理体制などについて明らかにしなかった。

また地元メディアはペナン警察署長の声明を引用し、「高速道路を歩いて横断しようとした6人が車にひかれ死亡した」と報じた。報道によると、死亡したのは男性2人、女性2人、児童2人。

マレーシアはイスラム教徒が圧倒的に多く、ミャンマーからバングラデシュに逃れたロヒンギャ難民の主要な目的地のひとつになっている。

マレーシアは難民認定を行っていないものの、10万人以上のロヒンギャや他のミャンマー少数民族など、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が認定した難民・庇護希望者約18万人を保護している。

地元メディアによると、マレーシアに不正入国し非正規滞在している難民は数千人にのぼるという。

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