◎警察当局によると、地元住民が27日早朝に木造船を発見・通報した。
2023年3月27日/インドネシア、スマトラ島北部アチェ州、保護されたロヒンギャ難民(Hafiza/AP通信)

インドネシア当局は27日、スマトラ島北部アチェ州の海岸に180人以上のロヒンギャ難民を乗せた木造船が到着したと発表した。

警察当局によると、地元住民が27日早朝に木造船を発見・通報したという。

警察の報道官は記者団に対し、「ボートが到着した経緯などを調べている」と語った。報道官によると、人々は近くの公共施設に移され、医療支援を受けているという。

AP通信の取材に応じた難民のひとりは、「私たちをバングラデシュから連れ出したグループはビーチに到着した後、姿を消した」と語った。「彼らは私たちを置き去りにしました...」

この男性によると、グループはインドネシアもしくはマレーシアへの亡命に必要な料金を前払いするよう求めたという。

ボートに乗っていたのは女性や子供を含む184人。全員ロヒンギャ難民とみられる。

ミャンマー軍による2017年の弾圧で殺害されたロヒンギャは1万3000人と推定され、少なくとも200の村が焼き払われ、100万人以上が国外への避難を余儀なくされた。

バングラデシュのコックスバザール地区には70万人以上のロヒンギャが避難し、世界最大の難民キャンプを形成している。

ミャンマー軍は大量虐殺、集団レイプ、拷問など、人道に対する罪で告発されている。

海路でバングラを離れたロヒンギャの大半がイスラム教徒の多いマレーシアを目指すものの、途中でインドネシアに流れ着く者も少なくない。

アチェ州に昨年上陸したロヒンギャは確認できているだけで500人以上。今年1月には180人以上、2月にも100人近くが上陸している。

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