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インドネシア・フェリー沈没、死者71人に、行方不明者の捜索続く

同船は9月13日、悪天候の中で転覆した後、沈没した。政府によると、乗客・乗員のほか、89台の車両も積載されていた。
2026年9月23日/インドネシア、南カリマンタン州沖、フェリーが転覆・沈没した現場(ロイター通信)

インドネシアのジャワ海で9月13日にフェリーが転覆・沈没した事故で、死者数が9月28日までに71人に達した。事故発生から16日目となるこの日、潜水士が船内に入り、行方不明者の捜索を続けた。国家捜索救助局(BASARNAS)によると、フェリーには243人が乗船し、108人が生還した。

事故を起こしたのは「Virgo Transport 8」で、東ジャワ州スラバヤから南カリマンタン州バンジャルマシンへ向かっていた。同船は9月13日、悪天候の中で転覆した後、沈没した。政府によると、乗客・乗員のほか、89台の車両も積載されていた。

捜索は難航している。潜水士によると、船体内部には崩れた構造物や鋭利な金属片が散乱しているうえ、船体が大きく傾いている。さらに濃度の高いガスや燃料の流出も確認されており、潜水士の安全を脅かしている。BASARNASはこうした危険のため、船内の区画に十分入り込めない状況と説明した。

28日には潜水士が新たに5人の遺体を収容し、死者数は71人となった。なお多数の安否が確認されておらず、捜索が続いている。遺体の収容作業ではヘリコプターも使用され、回収した遺体を医療施設へ搬送して身元確認を進める態勢が取られている。

船体そのものが不安定なため、当局は水深約30メートル地点で船を正しい向きに戻し、引き揚げる必要があるとしている。船主と保険会社が船の引き揚げを担当する業者の選定を進めており、米国と英国の企業に加えて、地元企業も候補となっている。

インドネシアは約1万7000の島々からなる島しょ国で、フェリーは島と島を結ぶ重要な交通手段となっている。航空機より安価で利用しやすい一方、過去にもフェリーや旅客船の事故が繰り返されてきた。

今回の事故では、捜索活動と並行して事故原因の究明も進められており、政府は事故の経緯を詳しく調べ、被害者家族への対応を確実に行うよう関係機関に指示している。

16日目を迎えた捜索では、潜水士の安全確保と船体の引き揚げが大きな課題となっている。行方不明者の捜索をどこまで進められるかとともに、なぜ転覆したのか、運航上の問題がなかったのかについても、今後の調査で明らかになる見通しだ。

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