◎インドネシアの防災庁によると、救助チームは各地で活動を継続しており、死者数はさらに増える可能性が高いという。
2021年4月4日/インドネシアの東フローレス県(EPA通信)

地元メディアによると、4月4日にインドネシア東部フローレス県などで発生した地滑りと洪水により40人以上が死亡し、数千人が避難したという。

豪雨の影響で一部のダムは崩壊し、河川の氾濫などにより少なくとも数千棟の住宅が押し流され、道路はいたるところで水没した。

東ティモールも豪雨の影響を受けたと伝えられており、当局者によると首都ディリで大規模な洪水が発生し、これまでに11人の死亡を確認したという。

インドネシアの防災庁によると、救助チームは各地で活動を継続しており、死者数はさらに増える可能性が高いという。防災庁のラディティア・ジャティ報道官は記者団に対し、「4つの地区と7つの村が地滑りと洪水の被害を受けました」と述べた。「調査の結果、41人の死亡を確認し、少なくとも27人が行方不明になっていることが分かりました」

東フローレス県の災害チームを率いるレニー・オラ氏は、「オヤンバヤン村で大規模な鉄砲水が発生し、少なくとも40戸が濁流にのみ込まれ、これまでに3人の遺体を回収しました」と述べた。「避難者は数百人にのぼり、一部の住民は鉄砲水に巻き込まれ行方不明になりました。チームは捜索を続けています」

オラ氏によると、ワイブラクの村では深夜の大雨で河川の堤防が崩壊し、少なくとも3人が死亡、7人の行方が分かっておらず、負傷者は地元の診療所に運び込まれ治療を受けているという。

防災庁のジャティ報道官は被災した地域の情報を収集しており、被害の全容を把握するには数日かかる可能性があると述べた。「隣の西ヌサテンガラ州の町ビマでも深刻な地滑りと洪水が発生し、10,000人近くが避難したという報告が入っています」

ジョアキン・ホセ・グスマオ・ドス・レイス・マルティンス国務長官は声明で、「救助作業を最優先するよう関係機関に指示しました」と述べた。「影響を受けた地域の調査を急いでいますが、すべてを把握するには数日かかるかもしれません」

インドネシアは豪雨による地滑りと洪水に悩まされており、2013年のジャカルタ洪水では47人、今年1月の西ジャワ州の地滑りと洪水では40人が死亡した。

2021年4月4日/インドネシアの東フローレス県(AP通信/オラア・ドナラ)
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