◎警察と州政府職員は200人体制でトラが生息する自然保護区周辺を捜索した。
ベンガルトラ(Getty Images)

インドの警察当局は10日、東部ビハール州で市民少なくとも9人を殺害したトラを射殺した。

報道によると、警察と州政府職員は200人体制でトラが生息する自然保護区周辺を捜索したという。このトラは住民から「人食いトラ」と恐れられていた。

世界の野性のトラの70%以上がインドに生息している。

専門家によると、インドにおけるトラの個体数は回復傾向にあるものの、自然保護区は拡張されておらず、多くのトラが食べ物を求めて保護区外に移動しているという。

一部のトラは住宅地に目を向け、そこで飼育されている家畜を襲い、人間を攻撃することも珍しくない。

報道によると、州警察は事件が多発したサトウキビ畑周辺を完全封鎖し、罠を仕掛け、トラを追い詰めたという。

この地域でトラを監視している団体はタイムズ・オブ・インディア紙に、「このトラは人を襲うことになれていた」と語った。

報道によると、このトラに最後に襲われたのは母子だったという

サトウキビ畑のすぐ近くで生活している男性はタイムズ・オブ・インディア紙に「村全体が戦々恐々としていた」と語った。「ある住民は鍋を叩いて大きな音を出し、ある者はトラを追い払うために常に焚火をしていました...」

警察の報道官によると、トラは警察に囲まれてもほとんどひるまず、最後まで威嚇し続けたという。

サトウキビ畑の入り口付近にはアジアゾウに乗った警察のチームが待機し、別の大隊はトラが出入りしているとされた雑木林の入り口を封鎖した。

報道官によると、トラは現地時間15時過ぎに射殺されたという。

政府が2019年に公表したデータによると、毎年40~50人がトラの攻撃を受け死亡している。

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