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モルディブ・イタリア人ダイバー事故、4人の遺体発見

事故が起きたのはモルディブのバア環礁付近で、5人のイタリア人ダイバーが海中洞窟の探査中に消息を絶った。
2026年5月16日/モルディブ、イタリア人ダイバー5人が死亡したバア環礁、救助隊員(AP通信)

イタリア外務省は18日、インド洋の島国モルディブで行方不明となっていたイタリア人ダイバー4人の遺体について、海中の洞窟内で発見されたと発表した。捜索は4日間にわたり続けられていたが、洞窟の奥深くに取り残されていた4人は、フィンランドから派遣された専門ダイバーらによって発見された。

事故が起きたのはモルディブのバア環礁付近で、5人のイタリア人ダイバーが海中洞窟の探査中に消息を絶った。1人の遺体は洞窟の入口付近で発見され、残る4人の捜索が続けられていた。今回見つかった遺体は洞窟の最も奥にある第3区画付近にまとまっていたという。

捜索活動は極めて困難な状況下で行われた。現場は水深およそ50メートルに達する深い洞窟で、通常のレクリエーションダイビングの制限深度を大きく超えていた。さらに海況の悪化も重なり、救助活動は一時中断されるなど難航した。再開後、専門的な装備を持つフィンランド人ダイバー3人が中心となり、洞窟内部への進入と遺体発見を成功させた。

一方、救助活動の過程では悲劇も起きている。捜索に参加していたモルディブ軍のダイバー1人が減圧症を発症し、その後死亡した。これにより今回の事故は、救助側にも犠牲が出る事態となった。

イタリア当局によると、5人のダイバーは研究活動の一環として現地を訪れていた。洞窟への深い潜水については、計画の詳細や安全管理のあり方が調査対象となっている。モルディブ当局も事故原因の特定を進めている。

今回の事故は、観光地として知られるモルディブにおいて発生した過去最悪規模のダイビング事故の一つとみられている。専門家は深度制限を超える洞窟潜水の危険性や、環境条件の急変がもたらすリスクを指摘している。今後、国際的なダイビング安全基準や研究活動の管理体制が問われる可能性がある。

当局によると、遺体の収容作業は19日と20日に行われる予定。

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