◎事故はインドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のインド側国境近くの林道で30日に発生した。
インド、北部ウッタラカンド州の林道(Danish Siddiqui/ロイター通信)

インド・カシミール地方の山間部でバスが渓谷に転落し、少なくとも21人が死亡、35人が負傷した。警察当局が30日、明らかにした。

それによると、事故はインドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方のインド側国境近くの林道で30日に発生。ヒンズー教の巡礼者を乗せたバスが道を外れて谷底に転落したという。

地元テレビ局の取材に応じた警察官は「35人が病院に搬送され、うち何人かは重体である」と語った。

警察が事故原因を調べている。運転手の安否は不明。

報道によると、バスは急斜面を50メートルほど転がり落ち、大破したという。

インドは世界で最も交通事故の多い国であり、毎年数十万が交通事故で死傷している。事故原因の上位を占めるのは無謀運転、車の整備不良、ルール無視だ。

北部ウッタルプラデシュ州では今年2月、ワゴン車を引いていた農業用トラクターが池に転落し、子供を含む少なくとも23人が死亡した。

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