インドネシアで学生らが森林火災への対応に抗議、11年ぶりの深刻な煙害、政府に対策強化を要求
ジャカルタ中心部ではガスマスクを着けた参加者が集まり、様々なプラカードを掲げて政府に抗議した。学
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インドネシアの首都ジャカルタなどで28日、学生や市民団体のメンバー数百人がプラボウォ(Prabowo Subianto)大統領の政策と、深刻化する森林火災への政府対応に抗議した。参加者らはスマトラ島やボルネオ島で続く火災を国家災害に指定し、消火や被災者支援を強化するよう求めた。
インドネシアではエルニーニョ現象に伴う乾燥などを背景に泥炭地で火災が広がり、煙害は11年ぶりの深刻な水準に達している。大気汚染は呼吸器疾患の増加を招き、隣国マレーシアやシンガポールにも影響を及ぼしている。野生動物の生息地も被害を受け、オランウータンなどの保護を求める声も上がった。
ジャカルタ中心部ではガスマスクを着けた参加者が集まり、様々なプラカードを掲げて政府に抗議した。学生たちは森林火災への対応だけでなく、物価上昇や補助金削減、政府支出の優先順位にも不満を示した。環境保護団体もプラボウォ政権は学校給食の無償化などに予算を投じる一方、防災や環境保全への対応が不十分と批判している。
抗議活動に備え、ジャカルタでは警察や軍の要員が多数配置され、装甲車も展開した。一部の学生は警察などに進路を阻まれ、小競り合いも起きた。他の地域でも同様の抗議が行われた。
政府当局は学生らの意見を歓迎すると表明。また、火災に関係した疑いのある企業を刑事告発し、煙害を受けた州への支援を実施していると説明した。今後も火災の状況を監視する方針だ。
プラボウォ氏は2024年の選挙で若年層から幅広い支持を得たが、生活費の上昇や環境問題をめぐり政権への不満が強まっている。森林火災の長期化は健康被害や国境を越えた大気汚染を引き起こしており、政府には消火活動と被災地域の支援、森林破壊の防止を一体的に進める対応が求められている。
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