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パキスタン学校崩落事故、児童34人死亡、遺族ら悲しみにくれる

パキスタンでは教育支出が国内総生産(GDP)の1%未満にとどまり、低所得世帯の多くが授業料の安い私立学校に通っている。
2026年10月15日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル、崩落事故が発生した学校(ロイター通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワルで15日、学校の屋根が崩落し、13歳未満の児童34人と女性教員1人が死亡した。現場では約110人の児童が3教室で授業を受けていた。負傷した児童45人の大半は応急処置を受けて退院したが、3人が重体となっている。犠牲者の遺族や地域住民は16日、亡くなった子どもたちを悼んだ。

犠牲者の一人、7歳のルマイサ・カーン(Rumaisa Khan)さんは、父親が買ったばかりの新しい靴を履いて登校。数時間後には帰らぬ人となった。衣料品店を営む父イスマイル・カーン(Ismail Khan)さんは、娘が古い靴をいとこに譲ってから新しい靴を履いて出掛けたと振り返った。父親とその兄弟は崩落事故後、瓦礫の中から娘を救出し、病院に搬送したが、死亡が確認された。

崩落現場には、児童のかばんや教科書、壊れた家具が散乱した。警察や救助隊が到着する前には、住民らが素手で瓦礫を撤去し、血を流した子どもたちを待機する救急車まで運んだ。

ペシャワル警察の責任者は記者会見で、脆弱な構造の建物が違法に改造され、負荷がかかったことが崩落の原因と説明した。学校の経営者は逮捕され、当局は同様の学校施設について一斉点検を実施する方針を示した。

13歳のモハマド・アミール(Mohammad Amir)さんも犠牲になった。アミールさんの兄はロイター通信の取材に対し、「学校は学び、成長し、夢を実現する場所だと信じていた。こんな悲劇につながるとは想像もしなかった」と語った。

パキスタンでは教育支出が国内総生産(GDP)の1%未満にとどまり、低所得世帯の多くが授業料の安い私立学校に通っている。こうした学校には、維持管理が不十分な賃貸建物を使用し、監督も行き届かない施設がある。

6月末にも東部ラホールの学習施設で屋根が崩落し、14人の子どもが死亡した。相次ぐ事故を受け、学校建築の安全確保と監督体制の強化が課題となっている。

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