タイ・バンコクのパブ火災、死者30人に、24人重体、出火原因調査中
火災は12日深夜、市内の人気音楽バー「ロンビア・ナ・ラープラオ(Rong Beer Na Ladprao)」で発生した。
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タイ・バンコク北部のラートプラーオ地区にあるパブで発生した火災について、当局は14日、死者数が30人に増加したと発表した。3人の重傷者が搬送先の病院で亡くなり、現在も24人が意識不明の重体となっている。負傷者は70人を超え、その大半が複数の病院で治療を受けている。今回の火災は過去17年間で最悪のバー火災となり、タイ社会に大きな衝撃を与えている。
火災は12日深夜、市内の人気音楽バー「ロンビア・ナ・ラープラオ(Rong Beer Na Ladprao)」で発生した。店内ではライブ演奏が行われ、多くの客で混雑していた。
目撃者によると、天井付近から煙が上がった後に爆発音が聞こえ、炎が瞬く間に燃え広がった。来店客らは出口に殺到したが、濃い煙と急速に広がる火災によって避難が困難になった。
救助隊が現場を捜索した結果、多くの犠牲者が窓のないトイレ内で見つかった。当局は煙や炎から逃れるために避難したものの、出口を見つけられず閉じ込められた可能性が高いとみている。負傷者の多くは全身に重度のやけどを負ったほか、煙を吸い込んだことによる呼吸器障害も確認され、集中治療が続けられている。
警察と消防当局は出火原因の究明を進めており、天井に設置されたエアコン設備の電気系統のショートが原因とみて調べている。また、可燃性の装飾材が燃焼を加速させたことや、非常口の一部が施錠されていた、あるいは物で塞がれていた疑いも浮上している。警察は業務上過失致死の可能性を視野に、施設管理者や関係者への事情聴取を進めている。
当局は市内にある同様の娯楽施設を対象に緊急の安全点検を実施すると表明し、消防設備や避難経路に関する規制の強化を進める考えを示した。今回の店舗は飲食店として営業許可を取得していたため、ナイトクラブより緩やかな安全基準が適用されていたとみられ、制度上の問題も議論となっている。
遺体安置所には家族や友人が詰めかけ、犠牲者を悼むとともに、事故の真相解明と再発防止を求める声が相次いだ。バーも声明を発表し、犠牲者への哀悼の意を示すとともに、捜査への全面的な協力を約束している。
タイでは過去にも大規模なナイトクラブ火災が発生しており、そのたびに安全対策の徹底が指摘されてきた。しかし、十分な改善には至らず、今回の惨事によって防火設備や避難体制の見直しを求める世論が改めて高まっている。
