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中国航空3社、エアバス機95機購入、178億ドルの大型契約

中国の航空各社近年、欧州のエアバスと国産機メーカーの中国商用飛機(COMAC)の双方から機材を調達する姿勢を示している。
中国、北京の国際空港、中国国際航空のエアバス機(ロイター通信)

中国の航空3社は17日、欧州航空機大手エアバス(Airbus)の旅客機を95機購入すると発表した。公表されたカタログ価格の総額は約178億ドル(約2.89兆円)に上り、新型機の導入によって輸送能力の拡大と老朽化した機材の更新を進める。中国の航空需要が回復基調を維持する中、各社は燃費性能に優れた最新機材への投資を加速させている。

発表によると、中国国際航空(エアチャイナ)と傘下の深圳航空は合わせて55機を発注する。内訳はエアチャイナが長距離国際線向けのワイドボディ機「A350-900」を15機、深圳航空が中短距離路線向けの「A320neo」を40機購入する。両社の契約総額はカタログ価格で約124億ドルとなる。

一方、海南航空はA320neoファミリー40機を最大54億ドルで購入する契約を締結した。各機体は2028年から2032年にかけて順次引き渡される予定である。

航空機業界では実際の販売価格はカタログ価格を大きく下回ることが一般的で、エアチャイナも契約価格は通常の商慣行に基づく値引きが適用されるため、公表された金額より大幅に低くなるとしている。

今回の大型発注は、中国航空市場の中長期的な成長を見据えた動きと位置付けられる。中国は世界第2位の航空市場であり、国内線・国際線ともに旅客需要の回復が続く一方、各社は燃料価格の高止まりや収益改善の遅れという課題も抱えている。そのため、燃費効率が高く維持費も抑えられる新型機への更新を進めることで、競争力の強化とコスト削減を図る狙いがある。

エアチャイナによると、新機材の導入によって旅客・貨物の輸送能力は約7.1%拡大する見通しで、深圳航空も約4.3%の輸送力増強を見込んでいる。今後の需要増加に対応するとともに、環境負荷の低減や運航効率の向上にもつながると期待されている。

中国の航空各社近年、欧州のエアバスと国産機メーカーの中国商用飛機(COMAC)の双方から機材を調達する姿勢を示している。一方で、米ボーイングは中国市場で受注の伸び悩みが続いており、エアバスは大型受注を相次いで獲得している。今回の95機の発注も世界最大級の航空市場でエアバスの存在感をさらに高める案件となりそうだ。

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