バングラ・ハシナ元首相が亡命先のインドで演説、支持者に結束呼びかけ
ハシナ氏は現在、2024年の学生デモ弾圧を巡り、「人道に対する罪」などで欠席裁判の末に死刑判決を受けている。
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バングラデシュのハシナ(Sheikh Hasina)元首相は5日、亡命先のインド・ニューデリーでオンライン記者会見を開き、自身が率いてきたアワミ連盟に対する活動禁止措置を解除するよう現政権に求めた。2024年の反政府運動で失脚して以来、ハシナ氏が報道機関の取材に応じるのは初めてで、年末に帰国する考えも示した。ハシナ氏は「政党の活動禁止は民主主義に反する」と主張し、拘束や処刑の可能性があっても帰国すると強調した。
ハシナ氏は現在、2024年の学生デモ弾圧を巡り、「人道に対する罪」などで欠席裁判の末に死刑判決を受けている。しかし記者会見では、一連の訴追は「政治的動機に基づくもの」と主張し、アワミ連盟の活動再開に加え、拘束されている党関係者や支持者の釈放、政治的意図による訴訟の取り下げを要求した。また、「国民のために責任を果たさなければならない」と述べ、自ら裁判や収監を受け入れる覚悟を示した。
ハシナ氏は現政権の行政運営についても厳しく批判した。経済成長の鈍化や失業率の上昇、治安悪化を指摘し、「国は危機的状況にある」と主張するとともに、自身が首相を務めていた時代と比べて行政運営が著しく後退したとの認識を示した。さらに、世俗主義を重視してきた国家の理念が損なわれているとして、ラーマン(Tarique Rahman)首相の政策を非難した。
一方、記者会見に合わせて首都ダッカでは反ハシナ派による抗議活動が行われた。政府は国内のテレビ局や報道機関に対し、裁判所命令を理由にハシナ氏の発言を放送・配信しないよう警告しており、記者会見を巡る対応は国内外で議論を呼んでいる。
バングラ外務省は今回の会見について「国家主権を侵害する行為」と反発した。一方、インド政府は、会見はハシナ氏の私的な活動であり、政府は関与していないとの立場を示している。インドはバングラ政府が求めるハシナ氏の身柄引き渡しを拒否している。
2024年の政変で15年に及ぶハシナ政権は崩壊し、アワミ連盟は活動禁止処分を受けた。ハシナ氏の帰国表明と活動禁止解除要求は、国内政治の対立をさらに深める可能性がある。今後、帰国計画が実現するかどうかに加え、インドとバングラの外交関係にも影響を及ぼすことになりそうだ。
