豪クイーンズランド州で鳥インフル検出、野鳥の死骸、監視強化
感染が確認されたのは、ブリスベン沖のモートン島で見つかった海鳥の死骸である。
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オーストラリア北東部クイーンズランド州政府は25日、渡り鳥から高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)が検出されたと発表した。同州で鳥インフルが確認されたのは初めてで、西オーストラリア州、南オーストラリア州、ニューサウスウェールズ州に続き、国内で4番目の確認地域となった。当局は現時点で家禽や在来種への感染は確認されておらず、ヒトへの健康リスクにも変化はないとしている。
感染が確認されたのは、ブリスベン沖のモートン島で見つかった海鳥の死骸である。州の研究機関による検査でH5N1型の陽性が判明し、その後、連邦科学産業研究機構(CSIRO)の動物疾病対策センターが最終確認を行った。州政府は渡り鳥によるウイルス侵入を想定して監視を続けており、今回の確認は予測されていたとの認識を示した。
また州政府は感染が野鳥に限られており、養鶏場や家禽への広がりは確認されていないと説明。鶏肉や鶏卵は安全に消費できるとして、消費者に冷静な対応を呼びかけた。州の保健当局もヒトへの感染リスクは低いとの従来の評価に変更はないと強調している。一方で、市民に対しては鳥の死骸を見つけても触らず、関係機関に通報するよう求めている。
オーストラリアでは先月、西オーストラリア州で海鳥から国内初となるH5N1型感染が確認され、その後、南オーストラリア州とニューサウスウェールズ州でも感染例が相次いで報告された。今回の確認により、H5N1型が東部地域まで広がった形となるが、いずれも野生の海鳥に限られ、商業養鶏への感染は報告されていない。政府は各州と連携し、野鳥の監視や検査体制を強化している。
H5N1型は近年、世界各地で野鳥や家禽に感染が拡大し、一部では哺乳類への感染も確認されている。大量死による生態系への影響が懸念されるほか、養鶏産業への打撃や食料供給への影響も国際的な課題となっている。
専門家は、オーストラリアはこれまで地理的条件から大規模な流入を免れてきたものの、渡り鳥を介した侵入リスクは高まっていたと指摘する。今回の感染確認を受け、当局は固有種や家禽への感染拡大を防ぐため、継続的な監視と迅速な対応を進める方針である。
