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オーストラリア2026年6月新規雇用7.6万人増、市場予想大幅に上回る

統計局(ABS)が23日に公表したデータによると、2026年6月の雇用者数は約7万6000人増加した。
オーストラリア、シドニーのビーチ(Getty Images)

オーストラリアの先月の労働市場は雇用者数が市場予想を大きく上回る伸びを示し、雇用情勢の底堅さを印象付けた。一方で、より多くの人が仕事を求めて労働市場へ参入したため、失業率は前月と同じ4.4%にとどまった。雇用の増加と労働参加率の上昇が同時に進む形となり、景気の底堅さと人手需要の強さを示す内容となった。

統計局(ABS)が23日に公表したデータによると、2026年6月の雇用者数は約7万6000人増加した。市場では1万5000人程度の増加が見込まれていたことから、予想を大幅に上回った。このうちパートタイム雇用が約4万7000人増え、雇用拡大を牽引した。一方で、労働参加率は67.0%に上昇し、求職活動を始める人が増えたことで失業率は4.4%のまま維持された。

ABSは例年5月に始まる仕事の一部が6月にずれ込んだことが、通常より強い雇用増加につながった可能性を指摘している。また、55~64歳の高年齢層の就業参加が拡大し、高齢化が進む中でも労働供給を下支えしていることがうかがえる。

同国のインフレ率は準備銀行(中銀)の目標レンジを上回っているものの、雇用市場は引き続き堅調さを維持している。企業の人材需要は依然として底堅く、景気減速懸念がある中でも雇用の維持・拡大が続いていることが今回の統計で示された。一方で、雇用増加の多くがパートタイムである点や、労働参加率の上昇が失業率を押し上げる要因となっている点には注意が必要との見方もある。

市場では今回の統計を受け、中銀の金融政策への影響にも注目が集まっている。雇用市場の強さは利下げを急ぐ必要性を後退させる一方、インフレ指標の動向も政策判断の重要な材料となる。今後公表される消費者物価指数(CPI)の結果と合わせ、8月の中銀理事会では金融政策の方向性が改めて議論される見通しだ。

堅調な雇用環境が維持されるか、それとも景気減速の兆候が表れ始めるかが、豪州経済の先行きを占う焦点となっている。

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