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パキスタン北西部で自爆テロ、14人死亡、負傷者多数

現場はスワート渓谷の地区で開かれていた反武装勢力集会。住民や部族長らは、近年活動を活発化させているイスラム過激派組織に対抗し、地域の治安維持や武装勢力の排除を求めるために集まっていた。
2026年8月2日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州スワート渓谷、自爆テロが発生した現場(AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州スワート渓谷で2日、武装勢力に反対する住民集会を狙った自爆テロが発生し、少なくとも14人が死亡、20人以上が負傷した。地元当局によると、犠牲者には部族の酋長や住民のほか、集会の警備に当たっていた治安要員も含まれる。複数人が意識不明の重体で、死者数はさらに増える可能性がある。

現場はスワート渓谷の地区で開かれていた反武装勢力集会。住民や部族長らは、近年活動を活発化させているイスラム過激派組織に対抗し、地域の治安維持や武装勢力の排除を求めるために集まっていた。

集会には数百人が参加していたとみられる。警察によると、自爆犯は会場に近づいた後、身体に巻き付けた爆発物を起爆した。

救急隊や治安部隊が現場に駆け付け、負傷者を近隣の病院に搬送するとともに、周辺を封鎖して二次被害の防止に当たった。当局は事件後、州内の警戒レベルを引き上げ、公共施設や集会場などの警備を強化した。爆発現場では法医学チームが証拠収集を進めており、自爆犯の身元や犯行の経緯について詳しく調べている。

現時点で犯行声明を出した組織は確認されていないが、当局は同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)が関与した可能性が高いとみて捜査を進めている。

スワート渓谷はかつてTTPの拠点となった地域で、軍による掃討作戦で一時は治安が改善したものの、近年はTTPの活動活発化により、治安部隊や政府関係者、市民を狙ったテロが相次いでいる。反武装勢力を掲げる部族の指導者や地域住民も標的となるケースも増えており、地域社会に不安が広がっている。

シャリフ(Shehbaz Sharif)首相は声明で犠牲者に哀悼の意を表し、「テロリストが国民の団結を崩すことはできない」と強調した上で、事件の実行犯や関与した組織を徹底的に追及する考えを示した。州政府も負傷者への医療支援や遺族への補償を進める方針を明らかにしている。

今回の事件はアフガニスタン国境地帯を中心に続く治安悪化を改めて浮き彫りにした。パキスタン政府は武装勢力への対策強化と地域住民の安全確保という難しい課題への対応を迫られている。

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