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インド北部の水力発電プロジェクト現場で爆発、12人死亡、13人行方不明

現場ではメタンガスに加え、一酸化炭素や硫化水素など人体に有害なガスも検出されており、救助隊は酸素ボンベを装着した状態でも一度に約15分しか坑内で活動できないと説明している。
2026年7月21日/インド、北東部シッキム州、爆発があった水力発電所のトンネル前(AP通信)

インド北東部シッキム州で、建設中の水力発電所のトンネル内で爆発があり、少なくとも12人が死亡、13人が行方不明となっている。地元当局が21日、明らかにした。現場では有毒ガスが充満しており、救助活動は難航している。

事故が起きたのは中国との国境に近い地区で建設が進められているテスタ川第6水力発電事業(出力50万キロワット)のトンネルで、当局は爆発の原因や安全管理体制について調査を進めている。

事故は20日に発生した。工事関係者によると、トンネル内では当時、21人の作業員が掘削作業に従事していた。その際、突然大きな爆発音が響き、天井の一部が崩落、土砂や岩石が作業員をのみ込んだ。2人が自力で脱出したものの、多くが内部に取り残された。その後、救助のために電力会社の職員6人がトンネル内へ入ったが、この職員も崩落や有毒ガスの影響で閉じ込められ、被害が拡大した。

シッキム州首相は声明で、地下に蓄積したメタンガスが何らかの要因で引火し、爆発を引き起こした可能性が高いとの見方を示した。生還した作業員は爆発音を聞いた直後に大量の岩石や土砂が崩れ落ちてきたと証言している。

現場ではメタンガスに加え、一酸化炭素や硫化水素など人体に有害なガスも検出されており、救助隊は酸素ボンベを装着した状態でも一度に約15分しか坑内で活動できないと説明している。

救助には国家災害対応部隊(NDRF)を中心に消防や警察などが投入され、重機による瓦礫の撤去と並行して生存者の捜索が進められている。しかし、トンネル内部ではガス濃度が依然として高く、二次災害の危険もあることから、作業は慎重に進められている。当局は行方不明者の救出を最優先にするとともに、事故原因の究明を急ぐ方針だ。

インドでは近年、道路やダム、トンネルなどインフラ整備が急速に進められている一方、建設現場での事故が相次いでいる。特にヒマラヤ地域は地質が脆弱なうえ、地震活動も活発で、地下工事には高い危険性が伴う。

2023年には北部ウッタラカンド州で道路トンネルが崩落し、41人の作業員が17日間閉じ込められる事故が発生したほか、今年2月には隣接するメガラヤ州の炭鉱で爆発事故が起き、18人以上が死亡した。

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