ブラジル大統領選、ルラ氏が初のスマホで若年層に接近、SNS戦略の強化急ぐ
ルラ氏は集会で「自撮りの王に、本当のインターネット利用者になりつつある」と語り、SNS活用への意欲を示した。労
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ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領は、10月25日の大統領選決選投票を前に、初めてスマートフォンを手に入れ、若年層への情報発信を強化している。81歳の誕生日を目前にした今回の取り組みは、有権者の多くが日常的にインターネットを利用する時代に、従来型の選挙運動だけでは支持を広げにくくなっている現状を反映している。
ルラ氏は集会で「自撮りの王に、本当のインターネット利用者になりつつある」と語り、SNS活用への意欲を示した。労働組合や草の根組織との結びつき、大規模集会を重視してきた同氏にとって、デジタル空間で有権者と直接つながることは新たな課題だ。
再選を目指すルラ氏は、決選投票では右派のフラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員と対決する。ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の長男であるフラビオ氏は、独自のユーチューブチャンネルなどを通じて有権者に支持を呼びかけてきた。今月初めの第1回投票では予想を上回る得票を獲得し、ルラ氏に先行した。
ルラ陣営は第1回投票後、デジタル発信を改善するため、21歳の法学生アナ・エリザ・サントス・シルバ(Ana Elisa Santos Silva)氏をチームに加えた。シルバ氏は、SNSで効果的に発信する能力は年齢だけで決まるものではないと指摘する一方、若い世代が情報を得る方法に合わせ、従来の政治コミュニケーションを変える必要性を強調した。
ブラジル政治では、SNSのフォロワー数を支持や集票につなげる「インフルエンサー政治家」の存在感が増している。保守派のフェレイラ(Nikolas Ferreira)下院議員はインスタグラムで約2500万人のフォロワーを抱え、今月の議会選挙でもSNSに強い若手候補が多数の票を獲得した。
専門家は、SNS上のフォロワーが政治家にとって重要な影響力となる一方、成功には継続的な発信と一貫したメッセージが必要だと指摘する。ルラ氏がスマートフォンを通じて若年層との距離を縮められるかは、決選投票の行方だけでなく、ブラジル政治における選挙運動の変化を示す試金石となる。
