ベネズエラ野党指導者、大統領選への出馬表明、帰国目指す
マチャド氏は近年、マドゥロ前政権に対抗する最大の野党指導者として存在感を高めてきた。
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ベネズエラのノーベル平和賞受賞者である野党指導者のマリア・コリナ・マチャド(María Corina Machado)氏は23日、再び大統領選挙への出馬を目指す考えを明らかにし、2026年末までに帰国したいとの意向を示した。現在は中米パナマに滞在しているが、「自由で公正な選挙」を通じた政権交代を改めて訴え、反体制派の結束維持に努める姿勢を強調した。
マチャド氏はパナマシティで開かれた反体制派の会合後、記者団に対し、「私は大統領候補になるつもりだが、もちろん他の候補者が出ても構わない。誰とでも正々堂々と競争したい」と述べた。ベネズエラ大統領選の日程が決まっておらず、同氏は民主的条件を整えた選挙の実施には「7~9カ月の準備期間が必要だ」と説明した。具体的には、中立的な選挙管理機関の設置、有権者登録の見直し、野党候補への立候補制限撤廃などが必要だとしている。
マチャド氏は近年、マドゥロ前政権に対抗する最大の野党指導者として存在感を高めてきた。2024年の大統領選では圧倒的支持を得て野党統一候補に選ばれたが、政府によって立候補資格を剥奪され、自身の代わりに元外交官のゴンザレス(Edmundo González、スペインに亡命)氏を擁立した。
選挙後、選管はマドゥロ氏の勝利を一方的に宣言したが、野党は独自集計を根拠に「ゴンサレス氏が2倍以上の得票差で勝利した」と反論し、不正選挙だと批判していた。
その後、マチャド氏は約11カ月間にわたり国内で潜伏生活を送った。支持者への弾圧や逮捕が相次ぐ中、2025年末に国外へ脱出し、ノルウェーでノーベル平和賞を受賞した。現在はパナマを拠点に活動しているが、「2026年末までにはベネズエラに戻る」と語り、亡命状態を長引かせない考えを示した。
一方、ベネズエラ情勢を巡っては、米国の対応変化が波紋を広げている。トランプ政権は今年初め、米軍による作戦でマドゥロ(Nicolas Maduro)前大統領を拘束した後、野党ではなく与党系のロドリゲス暫定政権との協調を進めている。ロドリゲス政権は米国企業への石油市場開放を進めており、原油価格高騰を背景に米政府との関係改善を模索している。これに対しマチャド氏は、民主的選挙なしの権力移行は認められないとの立場を維持している。
ベネズエラでは長年にわたる経済崩壊と政治混乱で、人口の20%が国外へ流出した。野党勢力は依然として一定の支持を維持しているものの、政府による統制や分裂も深刻だ。マチャド氏の帰国と再出馬表明は、停滞する民主化運動を再び勢いづかせる狙いがあるとみられるが、実際に民主的な選挙が実施されるかは不透明なままである。
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