◎コンサートの運営会社は会場への飲料水持ち込みを禁じていた。
米歌手テイラー・スウィフトさん(Getty Images)

ブラジル・リオデジャネイロで先月行われた米歌手テイラー・スウィフト(Taylor Swift)さんのコンサートにおける死亡事故の詳細が明らかになった。現地メディアが27日に報じた。

それによると、11月17日の公演中に体調を崩し、病院で死亡した23歳女性の死因は熱中症であった。

この女性は2曲目の最中に倒れ、リオ市内の病院に搬送。数時間後に死亡した。

その日のリオ市内の気温は40度に達していた。コンサートの運営会社は会場への飲料水持ち込みを禁じていた。

中央政府は女性の死を受け、国内で開催される全てのコンサート会場に無料の給水所を設置すると発表。運営会社の対応を暗に批判した。

TVグローボによると、17日のコンサートは満員で、6万人以上が収容された結果、会場の気温と湿度は屋外より高く感じたという。

AP通信はリオの法医学研究所の報告書を引用し、「女性は極度の暑さで脱水状態になり、心肺停止に陥った」と伝えている。

女性に持病はなく、薬物も検出されなかった。

同研究所は「暑さによる肺の障害が突然死を引き起こした」と結論付けている。

リオ警察は業務上過失致死傷を視野に捜査を開始している。

リオ警察は27日の声明で、「法医学研究所の報告書に基づき、コンサートの運営会社の代表者に出頭を要請することになる」と述べた。

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