ペルーのフジモリ大統領、エルサルバドルの巨大刑務所CECOTを視察、ブケレ政権の治安政策を称賛
CECOTは2023年に開設され、最大4万人を収容できる。
」を視察するペルーのケイコ・フジモリ大統領(AP通信).jpg)
ペルーのケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)大統領は10月29日、エルサルバドルを訪問し、最高警備レベルの巨大刑務所「テロリスト監禁センター(CECOT)」を視察した。ペルーでは恐喝や殺人事件が急増し、治安対策が政権の重要課題となっている。フジモリ氏は選挙期間中から同国の刑務所をモデルとした施設の建設に関心を示しており、今回の訪問は自国の治安政策への導入を視野に入れたものだ。
CECOTでは、複数の政府高官がフジモリ氏と代表団を迎え、施設の設計や電子監視システム、犯罪組織構成員の隔離方法、警備体制などを説明した。両国は市民の安全確保やデジタルセキュリティ、行政サービスの近代化などについても協議した。
フジモリ氏はブケレ(Nayib Bukele)大統領の治安政策を「成功したモデルであり、非常に有用だ」と評価。ペルーも1980年代から90年代初頭にかけて2つの大規模なテロ組織と戦った歴史があると指摘し、エルサルバドルの経験を自国に生かす考えを示した。ブケレ氏との首脳会談でも、同国の治安回復を高く評価し、CECOTを参考にした刑務所建設への意欲を表明した。
CECOTは2023年に開設され、最大4万人を収容できる。エルサルバドルでは2022年3月に非常事態宣言が発令されて以降、9万人以上がギャング関連の容疑で拘束された。一方、人権団体は憲法上の権利が一部停止された強硬な取り締まりについて、恣意的逮捕や虐待などの問題を指摘している。
ペルーに先立ち、コスタリカのフェルナンデス(Laura Fernández Delgado)大統領もCECOTを視察している。犯罪対策としてブケレ式の強硬政策を参考にする動きが中南米で広がる一方、治安改善と人権保護の両立が問われている。
