ペルーのケイコ・フジモリ次期大統領、30年ぶり復活の上院で議長職獲得
トレス氏は別の右派政党との連携を背景に、定数60の上院で30票を獲得し、過半数の支持を得て当選した。
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ペルーで26日、約30年ぶりに復活した議会上院で議長選挙が行われ、ケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)次期大統領が率いる右派政党「人民勢力党」のトレス(Miguel Torres)氏が上院議長に選出された。
トレス氏は別の右派政党との連携を背景に、定数60の上院で30票を獲得し、過半数の支持を得て当選した。7月28日に予定されるフジモリ氏の就任を目前に控え、政権運営を支える議会指導部の人事が固まった形となった。
ペルーでは近年、政権交代や大統領の罷免・逮捕が相次ぎ、政治的混乱が続いてきた。こうした状況を受けて二院制が復活し、フジモリ派が上院議長に選出された。
議会は上院60議席、下院130議席で構成され、上院議長に続いて下院議長の選出も進められる予定である。新議会は7月27日に会期を開始し、その翌日にフジモリ氏が宣誓する。
トレス氏は弁護士で、第2副大統領にも選出されており、行政府と立法府の双方で重要な役割を担うことになる。上院議長の任期は1年間である。トレス氏は就任式で「より慎重な国家運営を実現し、市民の信頼を取り戻すことが目標だ」と述べ、政治への信頼回復に取り組む姿勢を示した。
新たな二院制議会が直面する最大の課題は、長年続く統治不安の克服である。ペルーでは過去10年間に8人の大統領が交代する異例の政治情勢となり、大統領と議会の対立や弾劾、辞任などが繰り返されてきた。
今回も単独で過半数を占める政党はなく、法案成立や政策実現には政党間の連携が不可欠となる。そのため、右派政党による連携が今後も維持されるかどうかが、フジモリ新政権の安定運営を左右する要素となる。
フジモリ氏は故アルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領の長女で、これまで複数回にわたり大統領選に挑戦してきた。今回の上院議長選で与党陣営が議会運営の主導権確保に向けて一歩前進したことで、新政権の基盤は一定程度強化されたとみられる。
一方で、議会内で圧倒的多数を持たない状況は変わらず、経済政策や政治改革を進めるには野党との協力や妥協が欠かせない。新政権が政治的混乱に終止符を打ち、国民の信頼回復につなげられるかが今後の焦点となる。
