スリランカ、沖合でイラン人船員40人を救助、米制裁下の石油タンカー19隻から搬送
救助の背景には、米国とイランの軍事衝突に伴う海上輸送の混乱がある。
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スリランカ政府は25日、同国沖の公海上で商船19隻からイラン人船員40人を救助し、医療措置を施したうえでイランへ帰還させたと発表した。船員らは医療上の緊急事態に直面し、在イラン大使館から外交ルートを通じて救助要請があったという。外務省の報道官が明らかにした。
船員たちは南部の港に運ばれ、治療を受けた後、25日までに帰国した。スリランカ政府は症状や救助に至った詳しい経緯を公表していない。一方、地元メディアは、船員たちが米国の制裁対象になっている石油タンカーに乗船していたと報じた。
救助の背景には、米国とイランの軍事衝突に伴う海上輸送の混乱がある。米国はイランの海上貿易を制限する封鎖措置を実施しており、イラン関連の船舶は帰港が困難な状況に置かれている。スリランカ当局は最近、同国沖約24海里の海域に19隻がとどまっていることを認めていた。船員たちは食料や水、燃料不足に直面していたとされる。
スリランカ政府は、米国との貿易関係を維持する一方、海難救助や人道支援に関する国際的な責務も負っている。今回の措置について外務省は、海軍や沿岸警備隊が通常の人道支援活動として救助を支援したと説明した。
スリランカ沖では今年3月、米潜水艦の魚雷攻撃でイラン軍艦が沈没し、80人以上の乗組員が死亡。スリランカ海軍は生存者32人を救助した。今回の救助は、米国の制裁と軍事行動がインド洋の海上交通や船員の安全にも影響を及ぼしていることを示している。
