ペルー大統領選決選投票、開票作業終了、ケイコ・フジモリ氏が勝利
最終集計の結果、フジモリ氏が922万3396票、サンチェス氏が917万3755票を獲得し、その差はわずか0.27ポイントだった。
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ペルー大統領選挙の決選投票を巡り、全国選挙管理委員会(ONPE)が29日、開票作業を終えた。右派候補のケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏の得票率は50.135%で、左派候補ロベルト・サンチェス(Roberto Helbert Sánchez Palomino)氏の49.865%を約4万9600票差で上回った。当選確定は全国選挙審議会(JNE)による認定を経て7月3日に行われる予定だが、フジモリ氏の勝利がほぼ確実な情勢となった。
決選投票は6月7日に行われたが、接戦となったため異議申し立てによる投票用紙の審査が続き、確定まで3週間以上を要した。最終集計の結果、フジモリ氏が922万3396票、サンチェス氏が917万3755票を獲得し、その差はわずか0.27ポイントだった。ペルーでは近年まれに見る大接戦で、最後まで結果の行方が注目された。
フジモリ氏は自身のSNSで、有権者に謝意を表明するとともに、「謙虚さと大きな責任を持って国民の期待に応えたい」とコメントした。治安対策や経済格差の是正を政権運営の柱に掲げる考えを示しており、7月28日に就任する見通しだ。一方で、サンチェス氏は結果を受け入れておらず、不正があったと主張して支持者に抗議デモを呼びかけている。ただし、不正を裏付ける具体的な証拠は示されていない。
今回の選挙は長年にわたる政治的混乱からの脱却を目指す国民の選択として国内外から注目を集めた。ペルーでは2016年以降、大統領の罷免・逮捕が相次ぎ、政権の不安定化が続いてきた。フジモリ氏が就任すれば、この10年間で10人目の大統領となる。市場関係者は親市場路線を掲げるフジモリ氏の当選を好感している一方、国民の間では政治的分断が深刻であり、新政権には社会の融和と政治の安定を実現できるかが問われる。
フジモリ氏は故アルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領の長女であり、これまで2011年、2016年、2021年の大統領選でいずれも敗れてきた。今回が4度目の挑戦で初めて大統領の座を射止めることになる。一方で、父親の強権的な政治手法や人権侵害を巡る評価は現在も賛否が分かれており、「フジモリ派」の政権復帰には期待と警戒の双方が寄せられている。正式な当選認定後も、敗北を認めない左派側との対立が続く可能性があり、新政権は厳しい政治運営を迫られることになりそうだ。
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