パキスタン東部で学習塾の屋根崩落、子ども14人死亡、経営者拘束
事故が起きたのはラホール郊外の住宅地にある私設の学習塾で、多くの児童が放課後の補習授業を受けていた。
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パキスタン東部パンジャブ州ラホールで6月30日、民間の学習塾が入る建物の屋根が崩落し、子ども14人が死亡、8人が負傷した。現場では救助隊が瓦礫の撤去を続けており、当局は建物内に取り残された人がいないか確認を急いでいる。事故を受け、警察は学習塾の経営者ら2人を拘束し、建物の安全管理や施工状況について本格的な捜査を開始した。
事故が起きたのはラホール郊外の住宅地にある私設の学習塾で、多くの児童が放課後の補習授業を受けていた。警察によると、学習塾は老朽化した住宅を利用して営業し、建物の2階部分は増築工事の最中だった。未完成だった2階の屋根が突然崩落し、下の教室を押しつぶしたとみられる。
崩落後、救急車や消防隊が現場へ急行し、近隣住民も素手で瓦礫を取り除くなど救助活動に加わった。病院に負傷した児童が次々と搬送されたものの、少なくとも14人の死亡が確認された。
住民の間では悲しみとともに怒りも広がっている。崩壊した建物は以前から老朽化が指摘され、危険な状態にもかかわらず授業が続けられていたとして、学習塾の経営者に対する厳しい処罰を求める声が相次いだ。当局は経営者と関係者を拘束し、建物の改築工事や営業許可、安全点検の実施状況などについて調査を進めている。
事故を受け、シャリフ(Shehbaz Sharif)首相とザルダリ(Asif Ali Zardari)大統領はそれぞれ声明を発表し、犠牲者に哀悼の意を表するとともに、負傷者の早期回復を祈った。また、教育施設を含む建物の安全対策を徹底し、同様の事故を防ぐ必要性を強調した。
パキスタンでは建築基準の運用が不十分な地域が少なくなく、コスト削減を目的に品質の低い建材が使用されたり、安全基準が守られなかったりするケースが多発している。その結果、建物の倒壊事故が相次ぎ、多くの犠牲者を出してきた。今回の事故は教育施設における安全管理のあり方だけでなく、建築行政全体の監督体制や法令順守の実効性を改めて問う出来事となっている。
