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ペルー大統領就任式、ケイコ・フジモリ氏が宣誓、「国民の融和」を強調

ペルーではこの10年間で9人目の大統領就任となり、歴代政権の多くは汚職疑惑や議会との対立によって任期途中で退陣してきた。
2026年7月28日/ペルー、首都リマの通り、フジモリ新大統領(AP通信)

南米ペルーで28日、大統領就任式が行われ、先月の決選投票を制した右派のケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏が宣誓した。同氏は4度目の挑戦で悲願の初当選を果たし、政権を発足させた。政治的混乱が続いてきた同国の立て直しや治安改善、経済成長の回復が新政権の大きな課題となる。

フジモリ氏は1990年代に大統領を務めた故アルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領の長女で、最大政党「人民勢力党」を率いる。決選投票では左派のロベルト・サンチェス(Roberto Helbert Sánchez Palomino)氏を僅差で破り、長期間に及んだ開票・審査を経て当選が確定した。

この選挙結果は都市部と地方、保守層と左派の対立を映し出し、社会の分断が改めて浮き彫りとなった。

フジモリ氏は就任演説で、国民の融和と政治への信頼回復を最優先課題に掲げた。また、犯罪組織や暴力事件の増加を踏まえ、治安対策を強化する方針を表明。必要に応じて軍を治安維持に活用するほか、インフラ整備や官民連携による投資促進、最低賃金の引き上げ、地方の貧困や栄養不足への対策にも取り組む考えを示した。

ペルーではこの10年間で9人目の大統領就任となり、歴代政権の多くは汚職疑惑や議会との対立によって任期途中で退陣してきた。こうした政治的不安定さが国民の政治不信を深めている。フジモリ氏の与党と保守系同盟勢力は新たな二院制議会で多数派を形成する見通しで、過去の政権と比べれば一定の政治基盤を確保しているとみられる。

一方で、就任式当日には首都リマで抗議活動も行われた。野党や人権団体は、前議会で成立した法制度の見直しや、過去の抗議デモで発生した市民死亡事案の真相解明を求めている。

アルベルト・フジモリ元大統領の権威主義的な政治手法や人権問題を巡る評価も論争の的となっており、フジモリ氏は支持層の期待に応える一方、反対勢力との対話を進めながら分断した社会をまとめられるかが問われる。

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