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ガイアナ旅客フェリー沈没、10人死亡、行方不明者の捜索続く

警察は船長と乗組員1人を拘束し、薬物検査でマリファナの陽性反応が確認されたと発表した。
2026年7月19日/南米ガイアナ沖、沈没したフェリーの乗客を捜索する沿岸警備隊(ロイター通信)

南米ガイアナ沖で19日に発生したフェリーの転覆事故について、当局は20日、これまでに10人の死亡を確認し、行方不明者の捜索を続けていると明らかにした。

首都ジョージタウンから北西部の港町に向かっていた旅客フェリー「MVバリマ」は19日遅くに転覆・沈没した。当局は大規模な捜索活動を展開し、その後、少なくとも10人の遺体を収容、なお多くの乗客乗員の安否が分かっていない。

フェリーには乗客116人と乗組員17人の計133人が乗っていたとされるが、当局は乗船名簿が実際の乗客数を正確に反映していなかった可能性が高いとみている。救助された67人のうち35人は名簿に記載されておらず、実際の乗船者数はこれを上回っている可能性がある。

事故は沿岸から約11キロ沖合で発生した。フェリーは19日の午後11時ごろに遭難信号を発信した後、転覆・沈没した。夜間で視界が悪かったことに加え、現場周辺に高度な捜索機器を備えた船舶がなかったことから、救助活動は難航した。

その後、石油・天然ガス関連企業が保有する探査能力を備えた船舶や航空機が投入され、ダイバーも捜索に加わるなど、捜索範囲は1000平方キロメートル以上に拡大された。

事故原因については複数の可能性が浮上している。警察は船長と乗組員1人を拘束し、薬物検査でマリファナの陽性反応が確認されたと発表した。また、乗船名簿の不備や運航管理体制にも問題があった疑いがあり、検察が刑事捜査を開始した。

アリ(Irfaan Ali)大統領は海事当局や治安機関を含めた制度上の問題についても徹底的に調査し、過失や違法行為が確認されれば法的責任を追及する考えを示した。

生存者は船内に海水が流入した後、船体が傾き、多くの乗客が海に投げ出されたと証言している。暗闇の中で救命胴衣や漂流物につかまりながら一夜を過ごした人もおり、子どもを含む多くの家族が離ればなれになったという。現地では家族らが港や救助拠点に集まり、安否確認を続けている。

「MVバリマ」は2024年に定期点検を受け、今年中に追加点検が予定されていたとされる。政府は事故の全容解明とともに、旅客船の安全管理や乗船者確認の制度を抜本的に見直す方針で、再発防止策の構築が急務となっている。

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