カナダ・オンタリオ州の山火事拡大、7350平方キロメートル焼失
カナダでは今年、山火事による焼失面積が2万3800平方キロメートルに達し、5000人を超える消防士が消火活動に当たっている。
-1.jpg)
カナダ・オンタリオ州で森林火災が拡大している。同州政府によると、20日時点の焼失面積は約7350平方キロメートル(東京都面積の約3.3倍)に達し、週末時点の約6500平方キロメートルから大幅に増加した。州内では190件の山火事が発生しており、その多くが制御不能な状態にある。北西部の複数の地域では1800人余りの住民が避難を余儀なくされ、消防隊や航空機による消火活動が続けられている。
火災による煙は国境を越えて米国にも広がっている。オンタリオ州や米北東部、中部大西洋岸では大気の状態況が改善しつつあるものの、ウィスコンシン州やアイオワ州、ミズーリ州、イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州、ミシガン州など中西部では依然として健康に悪影響を及ぼすレベルの大気汚染が観測されている。各地で住民に対し、屋外での激しい運動を控えることや、呼吸器疾患を抱える人は不要不急の外出を避けるよう呼び掛けが続いている。
森林火災を巡っては政治的な応酬も起きている。トランプ(Donald Trump)米大統領はカナダの火災対策が不十分なため煙が米国へ流入していると主張し、状況が改善しなければ追加関税を検討する可能性にも言及した。また、ワールドカップ決勝戦に合わせて会談したカーニー(Mark Carney)首相に対し、火災対策の強化を直接求めたことを明らかにした。
これに対し、オンタリオ州のフォード(Doug Ford)州首相は「受け入れられない発言」と反発。米国がハリケーンや山火事など自然災害に見舞われた際にはカナダも支援を行ってきたと指摘し、「非難するより協力すべきだ」と強調した。カーニー氏も直接の反論は避けつつ、気候変動への国際的な取り組みを強化する必要性を訴えた。
カナダでは今年、山火事による焼失面積が2万3800平方キロメートルに達し、5000人を超える消防士が消火活動に当たっている。衛星画像や赤外線探知など最新技術も投入されているが、乾燥した気象条件や高温の影響で鎮火の見通しは立っていない。
専門家は、気候変動による気温上昇が森林火災の発生頻度や規模を拡大させていると指摘している。
