イギリス新首相「国民生活の立て直しと経済再建が最優先課題」
バーナム氏は「国民が再び政治を信頼できる国を築く」と強調し、政権運営をスタートさせた。
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イギリスで20日、与党・労働党のバーナム(Andy Burnham)氏が首相に就任し、ロンドンの首相官邸前で演説した。バーナム氏は「長年続いた政治の不安定に終止符を打つ」と述べ、国民生活の立て直しと経済再建を最優先課題に掲げた。過去10年間で7人目の首相となる同氏は、短命政権が相次いだ英国政治からの脱却を目指し、安定した政権運営と長期的な政策遂行に取り組む考えを示した。
バーナム氏はイングランド北西部のグレーター・マンチェスター市長を務め、「北部の王(King of the North)」の異名で知られてきた。地方分権の推進や公共交通の整備、地域経済の活性化に取り組んできた実績が評価されており、今回の就任演説でも「英国を根本から作り直す」と訴え、ロンドンへの権限集中を見直し、地方都市への投資を拡大する方針を打ち出した。さらに、ホームレス問題の解消や生活水準の向上、持続的な経済成長を実現するため、今後数カ月以内に10年間の国家再建計画を公表すると表明した。
新内閣では、財務相にヒーリー(John Healey)氏、外相にミリバンド(Edward "Ed" Samuel Miliband)氏を起用した。一方で、内相にはマフムード(Shabana Mahmood )氏を留任させ、安全保障や治安政策の継続性を維持する姿勢を示した。スターマー(Keir Starmer)前首相に近い閣僚の一部は交代し、新政権は独自色を打ち出す布陣となった。
英国経済は物価高騰や低成長、医療や公共サービスの逼迫など複数の課題を抱えている。バーナム氏は生活費高騰への対応を急ぐ考えを示し、エネルギー料金や公共交通運賃の負担軽減策を早期に発表すると説明した。また、財政規律を維持しつつも、成長分野への戦略的な公共投資を進める姿勢を示している。外交面では、ウクライナ支援を継続するとともに、トランプ(Donald Trump)米大統領ら各国首脳との連携を強化する考えを明らかにした。
一方、野党からは、総選挙を経ずに政権が交代したことについて国民の信任を得るべきだとの批判も出ている。右派政党リフォームUKの支持拡大が続く中、新政権が国民の信頼を回復し、政治的安定と経済再建を実現できるかが今後の課題となる。
バーナム氏は「国民が再び政治を信頼できる国を築く」と強調し、政権運営をスタートさせた。
