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ベネズエラ大地震、死者4734人に、仮設住宅の建設進む、被害の全容いまだ不明

避難所では過密状態が続き、衛生環境の悪化も深刻化している。
2026年6月28日/ベネズエラ、ラグアイラ州、地震により倒壊した建物(ロイター通信)

ベネズエラ政府は14日、北部沿岸で先月発生した大地震による死者数が4734人に達したと発表した。負傷者は1万6740人、住居を失った被災者は1万7907人、損壊した建物は数万棟にのぼるとみられる。被害の全容は明らかになっていない。倒壊した建物の下には多くの行方不明者が取り残されているとみられる。

最新の被害状況は国民議会のロドリゲス(Jorge Rodriguez)議長が公表した。首都カラカスやラグアイラ州を中心に建物の倒壊が相次ぎ、多くの住宅や公共施設が甚大な被害を受けた。政府によると、これまでに数千人が救出された一方で、数十万人が避難所生活を余儀なくされている。復旧作業は続いているものの、インフラの損壊や道路の寸断が活動の妨げとなっている。

政府は被災者向け住宅の建設を急ぐ方針を示しており、約2万5000戸の住宅が必要になるとの見通しを明らかにしている。被害の大きかった地域では再建用地の確保が進められ、最初の住宅供給がまもなく始まる予定だ。しかし、長年の経済危機によって財政事情は厳しく、復興事業を円滑に進められるかは不透明な状況にある。

避難所では過密状態が続き、衛生環境の悪化も深刻化している。安全な飲料水や医療サービスが不足し、呼吸器疾患や感染症の拡大が懸念されている。世界保健機関(WHO)の地域機関である汎米保健機構(PAHO)は地元当局と連携して感染症の監視体制を強化するとともに、医療支援や衛生対策を進めている。国連も約130万人を対象とする人道支援を展開し、食料や生活必需品の提供を急いでいる。

一方で、政府の初動対応を巡る批判も強まっている。被災地では重機や資材の到着が遅れ、住民が自力で瓦礫を撤去して家族を探している。被災者からは支援物資の不足や情報提供の遅れを指摘する声が相次ぎ、災害対応の在り方を問う世論が高まっている。

今回の地震は近年のベネズエラで最悪規模の自然災害となり、人的・経済的損失は極めて大きい。政府は救助から復興に移行しつつあるが、住宅再建やインフラ復旧、医療・生活支援など長期的な課題が山積している。国際社会による継続的な支援とともに、被災者の生活再建をどのように進めるかが今後の焦点となる。

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