◎この摘発は先週、サンパウロ州の警察官が射殺された事件に基づいている。
2022年7月21日/ブラジル、リオデジャネイロ郊外の貧困街、特殊部隊(Silvia Izquierdo/AP通信)

ブラジル・サンパウロ州警察による一斉摘発の犠牲者が14人に上った。地元当局が1日、明らかにした。

それによると、この摘発は先週、同州の警察官が射殺された事件に基づいている。

同州知事室は7月31日時点で10人が死亡したと報告していた。

摘発の詳細は明らかにされていないが、州郊外のスラム街に拠点を置くギャングや麻薬組織が対象とみられる。

サンパウロ州知事室はSNSに声明を投稿。「警察の取り締まりを誇りに思う」と表明した。それによると、この摘発は来月末まで続く予定。先週発生した警察官射殺事件の容疑者は逮捕されたという。

また同州知事室は「多くの犯罪者が自ら自首し、逮捕された」と明らかにした。

ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領は2018年の大統領選キャンペーンで、警察官殺害に関与した犯罪者を殺す白紙委任状を警察に与えると提案し、多くの支持を集めた。

サンパウロ警察は警察官殺害に関与したとされる容疑者を逮捕しているが、スラム街の一斉摘発を継続すると言明している。

一部の地元メディアは「逮捕された容疑者が警察官に拷問を受けたと主張している」と報じたが、警察はこれを否定している。

TVグローボによると、先週殺害された警察官は州郊外のスラム街で元警察官2人が何者かに射殺された事件の捜査に当たっていたところ、銃撃されたという。

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