◎亡くなったのは5~7歳の児童4人。負傷した5人のうち1人は重体。
2023年4月5日/ブラジル、南東部ブルナメウ、襲撃事件が発生した保育園近く(Getty Images)

ブラジルの警察当局は5日、南東部ブルナメウ市内にある保育所に男が押し入り、子供4人を殺害したと発表した。

地元メディアによると、事件は5日午前に発生。手斧を持った男が園内に侵入したという。州警察は子供4人が死亡、5人が重軽傷を負ったと報告している。

警察によると、亡くなったのは5~7歳の児童4人。負傷した5人のうち1人は重体。

容疑者は警察署に出頭したと伝えられているが、詳細は明らかにされていない。

州警察の担当者は地元テレビ局の取材に対し、「あらゆる可能性を考慮し捜査を進めているが、現時点で発表できることは限られている」と語った。

現地ニュースサイト「グロボ(Globo)」は保育所近くに集まった保護者とみられる人々の姿を報じた。

グロボによると、容疑者は園内の運動場にいた児童を襲ったという。CNNは頭をそり上げた男の写真を公開したが、警察はまだ容疑者の身元を明らかにしていない。

ブルメナウの市長室は声明で、「市内の学校に授業を中断するよう勧告し、30日間の喪に服す」と発表した。

一方、州政府は「ソーシャルメディアでテロの可能性があるという噂が拡散している」と指摘。警察が捜査を進めている段階であり、噂や憶測に基づく不確かな情報を拡散すべきではないと警告した。

ブラジルの保育所や学校では殺人や暴力事件が多発している。最大都市サンパウロでは先週、13歳の男子学生が教師を刺し、重傷を負わせた。

南部サンタカタリナ州で2021年に発生した保育所襲撃事件では2歳以下の児童3人と大人2人が短剣で切り付けられ死亡した。

政府の統計によると、2000~22年の間に全国の学校で16件の殺人・暴力事件が報告され、そのうち4件は昨年後半に発生した。

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