◎ボルソナロ氏が起訴されたのは初めて。
ブラジル、首都ブラジリア、ボルソナロ大統領(Eraldo Peres/AP通信)

ブラジルのボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領が19日、自身のコロナワクチン接種記録を改ざんしたとして起訴された。

ボルソナロ氏が起訴されたのは初めて。

検察によると、ボルソナロ氏と関係者16人はボルソナロ氏本人とその娘、側近ら数人のワクチン接種記録を改ざんし、接種したかのように見せかけたという。

TVグローボは捜査関係者の話しとして、「ボルソナロ氏とその側近たちはそれぞれのコロナワクチン接種証明書を不正発行した」と伝えている。

検察は最高裁が公開した起訴状の中で、「2021年11月~22年12月にかけて、ワクチン記録を改ざんした証拠、不正を多数確認した」と述べている。

検察によると、ボルソナロ氏の側近がボルソナロ氏本人から「思春期の娘のためにワクチンを接種したようにデータを修正するよう依頼された」と証言したという。

この側近はボルソナロ氏のワクチン接種証明書も作ったとされる。

ボルソナロ氏はコロナワクチンを接種していないと公言している。

ブラジルのコロナ累計死者数は約70万人。ボルソナロ氏はコロナを「ただの風邪」と呼び、ワクチンとマスクを否定。医療専門家の警告を無視して規制緩和を推奨し続けた。

ボルソナロ氏は複数の法廷闘争を抱えており、海外に逃亡する恐れがあるとしてパスポートを没収されている。

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