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ブラジル最高裁、ジモラエス判事の捜査を審議、司法内部の対立深まる

今回の捜査問題は単なる司法内部の対立にとどまらず、選挙戦とブラジルの民主制度の信頼性にも影響を及ぼす可能性がある。
2026年9月2日/ブラジル最高裁のジモラエス判事(AP通信)

ブラジル最高裁は15日、とボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領のクーデター裁判を主導し、同氏を収監に導いたジモラエス(Alexandre de Moraes)判事について、汚職疑惑をめぐる捜査対象とするかどうかの審議を開始した。10月に大統領選を控える中、最高裁内部の対立が表面化し、司法の中立性や政治的独立性をめぐる議論が一段と激しくなっている。

捜査を求めているのは、ボルソナロ氏が最高裁判事に任命したメンドンサ氏(André Mendonça)判事だ。焦点となっているのは、巨額の不正疑惑で破綻した銀行バンコ・マスターをめぐる事件である。

同行の元経営者であるダニエル・ボルカロ(Daniel Vorcaro)被告が逮捕される直前、ジモラエス氏から法律上の助言を受けていたことを示す文書が公開されたほか、同行とジモラエス氏の妻が経営する法律事務所との間に、1億3000万レアル規模の契約があったことも明らかになった。

ジモラエス氏は疑惑を否定し、メンドンサ氏による捜査要求は政治的な報復だと反論した。メンドンサ氏が自身や家族を捜査するよう連邦警察に要求したとも主張している。メンドンサ氏はこれを否定し、後に詳細を説明するとしている。

最高裁のファキン(Luiz Edson Fachin)長官は冒頭、意見の相違は認められるが、個人的な対立にしてはならないと述べ、最高裁全体として問題に対応する必要性を強調した。また、最高裁判事の捜査には全判事による承認が必要だとしている。審議開始後には10人の判事のうち2人が、利害関係を理由に採決への参加を拒否した。

ブラジルではルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領とボルソナロ氏の陣営が激しく対立しており、10月の大統領選ではルラ氏とボルソナロ氏の息子フラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員の接戦が予想されている。

ジモラエス氏はボルソナロ氏の2022選挙後のクーデター未遂事件をめぐる裁判を主導した。今回の捜査問題は単なる司法内部の対立にとどまらず、選挙戦とブラジルの民主制度の信頼性にも影響を及ぼす可能性がある。

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