コロンビア・ベネズエラ国境付近で爆発、警察官4人負傷、武装勢力の活動地域で治安悪化
当局は事件に関する情報提供を呼びかけ、犯人逮捕につながる情報に約1万6000ドルの懸賞金を提示した。
.jpg)
コロンビア北東部のベネズエラ国境に近いノルテデサンタンデール県ククタで27日、爆弾が爆発し、警察官少なくとも4人が負傷した。爆発は両国を結ぶ国際橋の近くにある税務当局の施設前で起きた。AP通信によると、この爆発でトラックや複数のオートバイが損傷した。
ノルテデサンタンデール県知事は声明で、捜査当局が犯行グループの特定を進めていると明らかにした。
現場周辺では、警察官らが負傷者の救助と被害状況の確認に当たった。警察官4人が病院に搬送され、報道によると、いずれも命に別条はないという。当局は事件に関する情報提供を呼びかけ、犯人逮捕につながる情報に約1万6000ドルの懸賞金を提示した。
ククタは麻薬密売や密輸ルートの支配をめぐり、左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」や、和平合意に参加しなかった旧コロンビア革命軍(FARC)の分派、麻薬カルテルなどが活動する地域だ。武装勢力は国境を越える物流や密輸経路をめぐって争い、住民や治安当局への脅威となっている。
前日にはククタの元市政府幹部が銃撃され、死亡する事件も起きた。9月にも同市の警察施設付近で爆発があり、民間人1人が死亡、11人が負傷している。相次ぐ事件により、国境地域の治安への懸念が高まっている。
8月に就任した右派のデラエスプリエジャ(Abelardo De La Espriella)大統領は、武装勢力との和平交渉を打ち切り、治安対策を強化する方針を示している。政府は麻薬取引や人身売買に関与した疑いのある人物の摘発を進める一方、武力行使だけで反政府勢力を解体できるのか疑問視する声もある。
今回の事件は強硬な治安対策を進める政府にとって、国境地域の安全確保が依然として大きな課題であることを示している。
