◎総選挙は10月2日に行われる予定。
ブラジルのジャイール・ボルソナロ大統領は15日、最大都市サンパウロで数千人のバイカーと選挙ラリーを行い、有権者に支持を呼びかけた。
総選挙は10月2日に行われる予定。大統領選においては過半数を獲得する候補者がでなかった場合、上位2人の決選投票（10月30日）で勝者を決める。
ボルソナロ大統領は黒い革ジャンに身を包み、数千人の応援団と共にサンパウロ市からアメリカーナまでの約130kmをホンダのバイクで疾走した。
サンパウロ州当局は参加者の数を明らかにしていないが、その多くは国旗を掲げたり、緑と黄色のナショナルカラーを身に着けたりしていた。
初めてバイク集会に参加したという男性はAP通信の取材に対し、「ボルソナロ大統領は大衆の大統領であり、国民の大多数は彼の味方だ」と語った。「ブラジル人は真実を追求するボルソナロ大統領を応援しなければなりません」
ボルソナロ大統領は最大都市サンパウロの選挙戦に大きな関心を寄せている。
総選挙に伴い退任した閣僚の一部は同州の上院選や知事選などに立候補する予定であり、ボルソナロ大統領の再選キャンペーンにも参加すると見込まれている。
ブラジルの選挙法によると、大臣は議会選までに退任しなければならず、後任は新政権発足まで副大臣やその他の高官が務める。
ボルソナロ大統領は2018年の大統領選ではサンパウロ州の3分の2以上の票を獲得したが、世論調査会社IPESPEが今週発表した最新の世論調査によると、同州の支持率争いではダ・シルバ元大統領と接戦を繰り広げているという。
ダ・シルバ前大統領はサンパウロ州の前知事をランニングメイト（副大統領候補）に指名している。
ボルソナロ大統領は各紙の世論調査の平均ではダ・シルバ前大統領をリードしているが、最近その差が縮まってきている。
ボルソナロ大統領のオートバイ集会は人気を博しており、昨年も多くの都市で開催された。
ボルソナロ大統領はツーリング開始に先立ち、演説で、「私たちはコロナウイルスという世界規模の国難を乗り越え、今は地球の裏側で始まった戦争の影響を感じているが、私の政権はこれらの障害を克服するだろう」と語った。
