エクアドル当局、希少なウミイグアナ32匹押収、ロシア国籍の女逮捕
ウミイグアナはガラパゴス諸島にしか生息しない固有種で、国際自然保護の観点からも重要な存在だ。
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南米エクアドル当局は8月29日、ガラパゴス諸島固有種のウミイグアナ少なくとも32匹を国外へ密輸しようとした疑いで、ロシア国籍の女を首都キトの空港で逮捕したと明らかにした。それによると、女はスーツケースの中に8個のプラスチック容器を入れ、その中にウミイグアナを分けて隠していた。女はアイスランドへ向かう予定だったという。
押収されたイグアナは衰弱し、脱水状態に陥っていた。環境省は獣医師のチームを派遣し、32匹を保護施設に移送した。今後、健康状態が回復するまで施設で管理する方針だ。女の身元は公表されておらず、警察が野生動物の違法取引に関する罪で立件する見通し。有罪となれば3年以下の禁錮刑に処される可能性がある。
ウミイグアナはガラパゴス諸島にしか生息しない固有種で、国際自然保護の観点からも重要な存在だ。海に潜って藻類を食べるなど、現生のトカゲ類としては極めて特殊な生態を持つ。今回の事件は世界的にも貴重な生物が違法な野生動物取引の対象となっている実態を浮き彫りにした。
ガラパゴス諸島はエクアドル本土から約1000キロ離れた場所に位置し、独自の進化を遂げた多様な生物が生息することで知られる。ユネスコは1979年、その生物多様性を評価し、世界遺産に登録した。
警察は今年5月にも、グアヤキルの空港でウミイグアナ12匹を保護し、タイ人3人を逮捕していた。
