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アルゼンチン大統領、首席補佐官にサルティリ氏起用

サンティリ氏は中道右派政党PRO出身で、公認会計士としての経歴を持つ。
アルゼンチンのミレイ大統領(Getty Images)

アルゼンチンのミレイ(Javier Milei)大統領は28日、内相を務めるサンティリ(Diego César Santilli)氏を首席補佐官(官房長官)に任命すると発表した。サンティリ氏は汚職疑惑を受けて辞任したアドルニ(Manuel Adorni)氏の後任として7月1日から職務に就く。政権中枢の交代は、支持率低下や閣内の不協和音が指摘されるミレイ政権の立て直しを図る狙いがあるとみられる。

サンティリ氏は中道右派政党PRO出身で、公認会計士としての経歴を持つ。ブエノスアイレス市の副市長、市治安相、上下両院議員などを歴任し、行政運営や議会対策に精通していることで知られる。ミレイ政権では内相として州政府との調整や交渉を担ってきた。サンティリ氏は自身のSNSで「アルゼンチンが何十年も必要としてきた構造改革を前進させるため、全力を尽くす」と表明し、改革路線を継続する姿勢を強調した。

前任のアドルニ氏は6月27日に辞表を提出した。同氏を巡っては、不正蓄財や資産申告を巡る疑惑が浮上したほか、公務員給与では説明が難しい高額な家族旅行や私的な航空機利用が問題視され、司法当局による捜査対象となっている。アドルニ氏は閣僚入り以前に資産を築いたと主張し、旅行費用も私費で賄ったとして一連の疑惑を否定しているが、政権への批判が強まる中で辞任を余儀なくされた。

ミレイ政権は発足以来、歳出削減や規制緩和を柱とする大胆な経済改革を進めてきた。一方で、物価高や景気低迷への不満に加え、最近では政権幹部を巡る汚職疑惑が相次ぎ、ミレイ氏の支持率は低下傾向にある。今回の人事は政権運営の要となる首席補佐官を経験豊富な人物にすることで、議会運営や野党との調整機能を強化し、改革法案の成立を後押しする狙いがあると受け止められている。

サンティリ氏が所属するPROはマクリ(Mauricio Macri)元大統領が創設した政党で、同党との連携強化は少数与党であるミレイ政権にとって重要な意味を持つ。政権が政治的安定を取り戻し、経済改革を継続できるかどうかは、新補佐官の手腕に左右されることになりそうだ。

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