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受刑者たちが拘置所制圧、刑務官を人質に 米ノースカロライナ州

当局によると、事件は午前5時ごろに発生した。当時、施設内には約88人の収容者と3人の刑務官がいたとされる。
パトライト(Getty Images)

南部ノースカロライナ州東部の拘置所で29日朝、収容者たちが複数の刑務官を制圧し、施設の一部を掌握した。地元当局は州警察や連邦機関などと連携して対応に当たり、施設周辺に警戒線を設置した。捜査当局は周辺住民に対し現場へ近づかないよう呼びかけるとともに、脱走者は確認されておらず、地域住民への直接的な危険はないとの認識を示した。

当局によると、事件は午前5時ごろに発生した。当時、施設内には約88人の収容者と3人の刑務官がいたとされる。収容者たちは刑務官を制圧し、そのうち2人を一時人質に取った。一方で、残る1人の刑務官は施設外への避難に成功し、支援を要請。複数の法執行機関が出動した。現場には州捜査局(SBI)のほか、複数の警察・保安機関が集結し、事態の沈静化に向けた交渉が進められた。

その後の交渉により、午前9時半ごろまでに人質となっていた2人の刑務官が無事解放された。さらに18人の収容者が施設外へ移され、その後も追加の収容者の移送が進められた。警察は声明で、解放された刑務官に目立ったケガはなく、安全が確認されたと説明した。一方で、施設全体の治安回復には時間を要し、当局は武力行使を避けながら平和的な解決を最優先する姿勢を強調した。

事件の詳しい動機や、収容者たちがどのような経緯で刑務官を制圧したかは明らかになっていない。当局は事件発生時の警備体制や施設運営に問題がなかったかについても調査を進める方針である。拘置所では収容者数に対して勤務する職員が限られていたことから、警備体制の適切性も今後の捜査対象になるとみられる。

ノースカロライナ州では近年、矯正施設の人員不足が課題となっており、州政府は低賃金を背景とする職員不足の解消に向けた採用・待遇改善策を進めている。今回の事件を受け、施設の安全管理や職員配置の在り方について改めて議論が高まる可能性がある。当局は施設の完全な安全確保と事件の全容解明を急いでいる。

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