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加ウエストジェット、客室乗務員4400人がスト決行

ストを実施したのはカナダ公共労働組合(CUPE)に所属する約4400人の客室乗務員である。
2026年7月30日/カナダ、ウエストジェット航空の組合員(Getty Images/AFP通信)

カナダの航空会社ウエストジェットの客室乗務員が2日、労働条件をめぐる交渉決裂を受けてストライキに突入し、多数の便が運航停止となった。主要航空会社で大規模な労働争議が発生したことで、夏の旅行需要が高まる時期に利用客への影響が広がっている。

ストを実施したのはカナダ公共労働組合(CUPE)に所属する約4400人の客室乗務員である。最大の争点は搭乗準備や機内待機、遅延対応など、実際に業務を行っているにもかかわらず十分な賃金が支払われていない時間の扱いである。労組は空港でのチェックイン時点から勤務時間として給与を支払う制度への変更を求めていた。

これに対して会社側は、勤務時間全体を対象とした時間給制度や初年度の大幅な賃上げを含む提案を提示していた。しかし、労組は提案内容が客室乗務員の負担や実際の労働時間を十分に反映していないとして受け入れを拒否し、合意には至らなかった。

スト開始に伴い、ウエストジェットは多数のフライトを欠航させた。事前段階でも運航縮小を進めており、スト発生後には300便以上が影響を受け、数多くの乗客が予定変更を余儀なくされた。同社は影響を受けた利用者に対して払い戻しや予約変更などの対応を行う方針を示した。

今回の争議は、航空業界全体が抱える「見えにくい労働時間」の問題を浮き彫りにしている。客室乗務員の仕事は飛行中の安全管理だけでなく、搭乗前の準備、乗客対応、遅延時の対応など多岐にわたる。しかし、航空会社によっては飛行時間を中心に給与計算を行う仕組みが残っており、労働者側から改善を求める声が強まっている。

カーニー政権は今回のストについて、遺憾の意を示しながらも、双方が交渉によって解決策を見つける必要があるとの姿勢を示した。過去にもカナダ航空業界では客室乗務員や整備士をめぐる労働争議が発生し、政府介入の是非も議論となってきた。

ウエストジェットは国内航空市場で大きな割合を占める航空会社であり、今回の運航停止は旅行者だけでなく、観光業やビジネス移動にも影響を及ぼす可能性がある。特に夏休み期間中の航空需要が高い時期だけに、ストの長期化はカナダ経済にも波及する懸念がある。

今後の焦点は、会社側と組合側が再び交渉の席に戻り、賃金制度や勤務時間の扱いについて妥協点を見いだせるかである。航空サービスの安定運航を維持するためには、労働者の待遇改善と企業の経営負担の両立が不可欠となっている。

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