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加ウエストジェット、労使交渉難航、ストライキを前に便数削減

ストを通告したのはカナダ公共労働組合(CUPE)に所属する約4400人の客室乗務員で、早ければ8月2日からストを開始できる状態となっている。
カナダ、ウエストジェット航空の旅客機(Getty Images/AFP通信)

カナダの航空会社ウエストジェットは8月1日、客室乗務員によるストライキの可能性に備え、便数を減らすと発表した。労働組合が72時間前にスト予告を通知したことを受けた措置で、これまでに86便を欠航としている。労使交渉は継続しているものの、合意に至らなければ、夏の旅行シーズンに混乱が生じる恐れがある。

ストを通告したのはカナダ公共労働組合(CUPE)に所属する約4400人の客室乗務員で、早ければ8月2日からストを開始できる状態となっている。一方、ウエストジェット側も対抗措置としてロックアウト(作業所閉鎖)を通知しており、双方が交渉を続けながらも緊張が高まっている。同社は「交渉による暫定合意の実現に全力を尽くしている」とする一方、運航を自社で管理できるよう、事前に欠航や機材配置の見直しを進めている。

最大の争点は、客室乗務員の賃金体系である。労組側は現在、搭乗手続きや保安確認、乗客の案内、機内清掃の確認、遅延時の対応など、航空機が動き始める前後の業務に対する賃金が十分に支払われていないと主張している。

客室乗務員は実際には出勤から退勤まで長時間拘束されるにもかかわらず、給与は主に航空機が運航している時間を基準に算定される仕組みであり、労組は「すべての勤務時間に対して正当な報酬を支払うべきだ」と訴えてきた。また、生活費が高騰する都市で働く若手乗務員の待遇改善も求めている。

これに対しウエストジェットは、客室乗務員には飛行時間だけでなく「クレジットアワー制度」に基づいて地上業務も含めた報酬を支払っていると説明し、組合側の主張に反論している。同社は現在の給与制度は業界標準に沿ったものであるとしつつも、交渉を通じて双方が受け入れ可能な新たな労働協約の締結を目指す考えを示している。

ウエストジェットは通常、1日600便以上を運航し、約7万5000人の乗客を輸送している。全面ストに発展すれば、多数の利用客に影響を与える可能性が高い。一方で、地域路線を運航するウエストジェット・アンコールや提携航空会社によるコードシェア便は通常どおり運航される見通しだ。利用者には予約変更や運航状況の確認を呼びかけている。

今回の労使対立は、航空業界全体で人手不足や待遇改善を求める動きが続く中で起きた。カナダでは近年、航空会社の整備士や客室乗務員による労使紛争が相次ぎ、夏季の旅行需要を直撃するケースが目立っている。

専門家は、旅客需要が回復する一方で、人材確保や労働条件の改善が業界共通の課題となっており、今回の交渉結果はカナダ航空業界全体の労使関係にも影響を与える可能性があると指摘している。

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