◎マスク氏はスパムアカウントの情報が開示されなかった場合、買収計画を白紙に戻す可能性があると警告している。
テスラ社のイーロン・マスクCEO(Getty Images/AFP通信/PAメディア)

主要メディアによると、ツイッターの買収準備を進めているとみらえるテスラ社のマスク(Elon Musk)CEOは、6月16日にツイッター社従業員と直接対話する予定だという。

マスク氏は4月にツイッター社を440億ドルで買収すると発表した。

ツイッター社の従業員は様々な質問をマスク氏にぶつけると期待されている。

マスク氏は同社のプラットフォーム上に星の数ほど存在するスパムアカウントの情報が開示されなかった場合、買収計画を白紙に戻す可能性があると警告している。

AP通信などによると、ツイッター社のアグラワル(Parag Agrawal)CEOは従業員への電子メールでミーティングを開催すると通知したという。

アグラワル氏は電子メールの中で、「職員はマスク氏への質問を提出することができる」と述べた。

マスク氏がツイッター社の従業員と直接対話するのは今回が初めてとみられる。

マスク氏は先週、「ツイッター社は同社のプラットフォームについてもっと知りたいという私の要求を妨害している」と非難し、情報開示に応えなければ手を引くと警告した。

規制当局に提出された書簡によると、マスク氏はツイッター社にスパムアカウントの測定を独自に行う権利があると主張した。

ソーシャルメディアプラットフォームにおけるスパム行為とは、不特定多数のユーザーに同一内容のツイートやダイレクトメッセージを送り、受け取ったユーザーが「悪質であると判断したもの」を指す。

マスク氏は以前からスパムアカウントの存在に懸念を表明していた。

一部のアナリストは、「マスク氏はこの問題を利用して買収価格の再交渉に踏み切るか、あるいは取引から手を引くかもしれない」と指摘している。

あるアナリストはツイッターに、「この質問は型破りなものであり、マスク氏は買収から手を引くために、あえてこのような質問をしたのかもしれない」と投稿した。

アグラワル氏がツイッター社のスパムやbotアカウントを特定する取り組みを擁護すると、マスク氏は💩でこれに応えた。

同社の株価は13日のニューヨーク取引終了時点で37.03ドルとなっており、マスク氏が提案した54.20ドルを大きく下回っている。

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