武装集団が集落襲撃、20人死亡、警察と銃撃戦に ナイジェリア
事件は治安悪化が続く同国中部地域の不安定な情勢を改めて浮き彫りにした。
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ナイジェリア中部プラトー州で武装集団による襲撃事件が発生し、少なくとも20人が死亡した。地元警察が23日、明らかにした。警察は現場に急行して武装集団と銃撃戦を繰り広げたものの、容疑者の拘束には至っていない。事件は治安悪化が続く同国中部地域の不安定な情勢を改めて浮き彫りにした。
襲撃は22日、プラトー州郊外のコミュニティで発生した。警察によると、正体不明の武装集団が住民を襲撃。通報を受けた警察部隊が現場へ出動し、武装集団との間で激しい銃撃戦となった。武装集団はその後退却、逮捕者は出ていないという。犯行声明を出した組織も確認されておらず、警察が動機や実行主体の特定を急いでいる。
州警察の報道官は声明で、亡くなった住民の遺体は家族の希望により司法解剖を行わず、埋葬のため引き渡されたと説明した。一方、州政府は被害を受けた住民への支援に乗り出している。プラトー州知事はX(旧ツイッター)への投稿で、関係機関に対し、遺族や負傷者への速やかな支援を指示したと明らかにした。
プラトー州では近年、武装集団による襲撃が繰り返されている。今年3月には州北部の地区で夜間の襲撃が発生し、少なくとも20人が死亡した。住民によると、オートバイに乗った武装集団が集落に侵入し、無差別に発砲したという。州政府は暴力の拡大を防ぐため、夜間外出禁止令を発令していた。
ナイジェリアでは北東部地域でイスラム過激派による武装闘争が長年続く一方、北西部や中部では武装ギャングや盗賊による襲撃、誘拐、略奪が頻発している。特にプラトー州や隣接するベヌエ州では農耕民と遊牧民の間で土地や水資源を巡る対立が深刻化しており、宗教や民族問題も絡んで暴力が常態化している。近年は数十人から百人規模の犠牲者を出す事件も相次ぎ、地域住民の不安が高まっている。
国連によると、ナイジェリアでは長年にわたる武装勢力の活動によって数万人が死亡、数百万人が避難生活を余儀なくされている。今回の襲撃も同国が直面する深刻な治安危機の一端を示すものとなった。中央政府は軍や警察による警備強化を進めているが、広大な農村部では武装勢力の活動を十分に抑え込めていないのが現状である。
