モルモン教指導者、スポーツ賭博と予測市場の急拡大を批判、若者への影響を警告
クリストファーソン氏は演説で、ギャンブルは特に若者の間で強欲を助長し、勉学や人間関係に費やす時間を奪っていると警告。スマートフォンによって、賭け事がいつでもどこでも可能になったことを問題視した。
の総会会場近く(AP通信).jpg)
米ユタ州ソルトレイクシティで3日、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の総会が開かれ、指導者のD・トッド・クリストファーソン(D. Todd Christofferson)氏が、オンラインを中心に急拡大するスポーツ賭博や予測市場を厳しく批判した。
クリストファーソン氏は演説で、ギャンブルは特に若者の間で強欲を助長し、勉学や人間関係に費やす時間を奪っていると警告。スマートフォンによって、賭け事がいつでもどこでも可能になったことを問題視した。また、ギャンブルは「何も生み出さずに何かを得ようとする欲望」に基づくものであり、末日聖徒にとって道徳的に誤っているとの立場を示した。
とりわけ注目されたのが、スポーツ賭博と並んで予測市場を明確にギャンブルと位置付けた点である。予測市場では、雨が降るか、米国が戦争に入るかといった出来事から、政治や社会情勢まで幅広い事象を対象に取引できる。クリストファーソン氏は宗教的な出来事である「再臨」の時期さえ賭けの対象になり得ると皮肉を込めて指摘した。
この発言は、予測市場をめぐる米政府の立場と対照的である。トランプ政権は予測市場を従来型のギャンブルとは異なるものとして扱っており、州政府によるギャンブル規制の対象外とする考えを示している。ユタ州では2026年、スポーツ賭博を禁止する法律が制定されており、教会の伝統的な反ギャンブル姿勢とも結び付いている。
専門家によると、スポーツ賭博と予測市場の急成長を背景に、宗教団体や州政府などはギャンブルの定義や社会的影響への対応を迫られている。今回の発言はスマートフォンを通じて日常生活に入り込む新たな賭け文化に対し、宗教界から強い警戒感が示されたものといえる。
